2004 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットトラヒック特性に整合した非対称ネットワークアーキテクチャの研究
Project/Area Number |
14550382
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
坪井 利憲 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (20329171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田地 成幸 東京工科大学, バイオニクス学部, 教授 (40339768)
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Keywords | 非対称ネットワーク / オプティカルリング / プロテクション / TCP輻輳制御 / WDM / OADM / 光コネクタ |
Research Abstract |
昨年度までの研究で、非対称リングネットワークアーキテクチャの提案と評価については目的を達した。そこで、本年度では、光IPネットワークの信頼性向上のためのMPLSパスプロテクション構成と、大容量のネットワークの性能を十分に発揮できるTCP輻輳制御法の研究を行った。 まず、MPLSパスプロテクション構成については、故障切替を行ったとき、切替時間とTCP TahoeのTCPグッドプット特性劣化との検討結果を拡張して、現在の主流であるTCP Renoに対する検討を行った。MPLSネットワークシミュレーションを行った結果、TahoeもRenoも特性に差が無いことが確認でき、Renoに対してもTahoeで求めた、タイムアウトが発生しない切替時間条件は同一であることが分かった。さらに、特性劣化の少ないプロテクション網構成を明確化した。 大容量光ネットワークを効率的に活用できるTCP輻輳制御法を昨年までの研究で提案したが、本年度はこのTCPをLinux上に実装し、MPLSネットワークで実験を行った。MPLSのエッジルータにはバッファのキュー制御方式としてCBWFQを設定し、ネットワークの遅延と帯域を変化させグッドプット特性を測定した。その結果、提案方式は既存のnew Renoと比べ、RTTが大きいほど効率が高くなり、最大40%程度効率改善が見られた。 光ネットワークの重要要素部品である光コネクタの接続特性の解析を行い、接続条件を明確化した。
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Research Products
(6 results)