2002 Fiscal Year Annual Research Report
量子ネットモデルを用いた大規模コンカレントシステムの系統的解析・設計に関する研究
Project/Area Number |
14550403
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
辻 孝吉 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (00197675)
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Keywords | ペトリネット / 離散事象 / コンカレント / 量子ネット / ネット理論 / モデル化 / 自律分散 / 並行処理 |
Research Abstract |
以下に示す研究計画・方法によって移動体を含む大規模なコンカレントシスデムを系統的に解析・設計するための理論的研究とその成果を実システムへ応用するための研究を以下のように行った。 [1]理論的検討: 移動体も含めてモデル化できる新しいモデルの提案とその性質の理論的検討を行った。 (a)まず、(i)ペトリネットモデルのトークンを拡張した形の量子ネットモデルIを検討した。また、このモデル検討結果を基に新しいモデル化手法を検討した。次に、(ii)提案モデルの解の代数的導出アルゴリズムための準備としてサブクラスの構造的性質を検討すると共に、(iii)提案モデルの静的、動的性質の理論的検討、検証アルゴリズム等の検討を行った。更に、(iv)従来手法と本モデルを用いる方法とを比較検討した。 (b)移動体を陽にモデル化するため、上述(a)のモデルとは異なり、(i)量子ビットモデルの検討結果を参考に、拡張したプレースとトークンだけからなるような量子ネットモデルIIを検討した。 [2]プログラムパッケージの開発、模擬システムによる検証: 上記理論的検討に基づいたプログラムパッケージを開発するための準備として、複数のコンピュータを接続しデータを交換するためのソフトウエアのプロトタイプを作成し、その動作を検証した。 [3]研究成果: 得られた結果を研究会、国際会議等で発表し、広く意見交換を行った。(11.研究発表参照)
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Research Products
(6 results)
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[Publications] A.Ohta, K.Tsuji: "Insufficiently Marked Siphon of Petiri Nets-Extention of Token-Free Siphon-"Proc. of IEEE International Symposium on Circuits and Systems. III. 244-247 (2003)
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[Publications] A.Ohta, K.Tsuji: "Polynomial Time Solvability of Liveness Problem of Siphon Containing Circuit Nets"Pros. of 2002 Joint Tech. Conf. on Circuits/Systems, Comp. and Comm.. 970-974 (2002)
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[Publications] A.Ohta, K.Tsuji: "NP-Hardness of Liveness Problem of Bounded Asymmetric Choice Net"Transactions of the IEICE of Japan. E85・A・5. 1071-1074 (2002)
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[Publications] 太田, 古川, 辻: "制限つきワークフローネットの可達問題について"計測自動制御学会システム情報部門学術講演会講演論文集. 489-492 (2002)
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[Publications] 太田, 辻: "制限つきワークフローネットの状態方程式に関する一考察"電子情報通信学会基礎・境界ソサイエティ大会論文集. 163-163 (2002)
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[Publications] 太田, 辻: "接続行列を用いたペトリネットの活性問題の解析について"電子情報通信学会技術研究報告. 102・259. 37-40 (2002)