2003 Fiscal Year Annual Research Report
電子機器のイミュニティに対する効率的な評価システムの開発
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14550423
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
長澤 庸二 鹿児島大学, 工学部, 教授 (80005313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福元 伸也 鹿児島大学, 工学部, 助手 (40244264)
佐藤 公則 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (20215776)
水野 和生 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (00200006)
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Keywords | 電流プローブ / プリント基板 / T型伝送線路 / スミスチャート / 等価誘電率 / 特性インピーダンス |
Research Abstract |
プリント基板を組み合わせた立体的な構成で伝送線路を形成し,電流プローブを開発することを目的としている。この場合,電流プローブ単体が示す電気的な諸特性も重要であるが,最も重要な点は電流を計測している状態において,プローブの電流検出部分となる線路と被測定線路で構成される伝送線路(本報告では「T」型伝送線路と呼ぶこととする)が示す電気的特性である。ベクトル的な電流検出が可能な電流プローブを構成するためには,この「T」型伝送線路の特性インピーダンスを50Ωに設定することが必要となる。「T」型伝送線路の構造は,電流プローブをプリント基板で構成することを目指しているので,被測定線路と電流検出部分の線路は両者とも平板線路で構成されるため,垂直部分の線路の幅により静電的には電気力線の走り方が大きく異なってくる。すなわち,電気力線はプリント基板の誘電体部分を走行する距離と,空気中を走行する距離の比が垂直部分の線路の幅により異なった値となる。その結果,垂直部分の線路の幅により等価誘電率が大きく変化する。 本年度は伝送線路理論を展開することで,構成した「T」型伝送線路の先端を測定システムの特性インピーダンスで終端し,もう一方の端子対より伝送線路系の周波数に対する電圧反射係数の軌跡を求め,スミスチャートにプロットすることで,構成した「T」型伝送線路の特性インピーダンスが計算により求めることが可能であることを導出した。一様媒質中の「T」型伝送線路の特性インピーダンスは,等角写像理論より厳密解を求めることが可能である。真空中で構成される「T」型伝送線路に対する特性インピーダンスWoと同じ線路の配置でプリント基板で構成した「T」型伝送線路の特性インピーダンスW(実験値)の比を求めることで等価誘電率が算出できる。本報告では「T」型伝送線路に適用しているが,この考え方は伝送線路の形体に左右されず,その状態に対する特性インピーダンスが実験的に求められることを示している。今後,様々なものに応用が可能である。
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Research Products
(1 results)