2002 Fiscal Year Annual Research Report
混信回避行動とコミュニケーションを実現する脳神経システム―刺激・行動のモデルと時空間解析
Project/Area Number |
14550458
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
瀧澤 由美 統計数理研究所, 予測制御研究系, 助教授 (90280528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深澤 敦司 千葉大学, 工学部, 教授 (70292711)
石黒 真木夫 統計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (10000217)
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Keywords | コミュニケーション / 神経行動学 / 弱電気魚 / 無線通信 / マルチユーザ検波 / 符号分割多重アクセス / 情報通信理論 |
Research Abstract |
人体の各部にあるセンサーと脳とで構成される神経系は、刺激(入力)に対して行動(出力)するシステムである。人間の脳は物理的にはコンパクトなサイズであるが、そのシステムとしての能力は巨大である。脳の機能を現在の工学的生物学的知識と技術をもって記述し、または実現することは容易ではない。本研究で着目した弱電気魚は脊椎動物の視点から始原の生物であり、人間の脳システムの原点をなすと考えられ、有益な研究成果につながることが期待されている。 さらに、脳における情報処理のしくみを明らかにする上で、情報通信理論は重要で有用な手がかりとなることが期待される。このため今年度はスペクトル拡散変調に関する研究とその無線適用についての研究を行い、Shannonの示した雑音下での通信容量の限界に基づき、具体的な通信方式において容量の増大を実現する方法を提案した。 研究成果は、WSESにて学会発表を行った。また、Journal of Circuits, Systems, and Computersに2003年掲載予定の論文2件がある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Igarashi K., Arai Y., Sakai T., Fukasawa A., Takizawa Y.: "Multi-user Detection for Wideband CDMA based on the Conjugate Gradient Method"Advances in Systems Science : Electrical and Computer Engineering Series, WSES Press. (2002)
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[Publications] K.Igarashi, Y.Arai, A.Fukasawa, Y.Takizawa: "Multi-user detection to enhance the capacity of W-CDMA based on the conjugate gradient method"Journal of Circuits, Systems, and Computers, Special Issue : Mobile and Wireless Networking. (印刷中). (2003)
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[Publications] Y.Iijima, S.Inoue, A.Fukasawa, Y.Takizawa: "Coherent SS demodulation with estimation and compensation of phase rotation using a pilot channel"Journal of Circuits, Systems, and Computers, Special Issue : Mobile and Wireless Networking. (印刷中). (2003)