2003 Fiscal Year Annual Research Report
廃タイヤから切削したゴムチップを混合したコンクリート部材の弾性化
Project/Area Number |
14550471
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
高山 俊一 九州共立大学, 工学部, 教授 (50039137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 厚二 ミサワ東洋(株), 品質保証室, 研究職
成富 勝 九州共立大学, 工学部, 教授 (70172591)
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Keywords | リサイクル資源 / 弾力性 / 歩道舗装 / ゴムチップ / 起泡剤 / 足の衝撃値 |
Research Abstract |
ゴムチップ混合(容積混合率0,10,20,30,40および50%)および空気を多量(10〜30%)に連行したコンクリート板(60×60×8cm)を作製した。コンクリートの弾力性をゴルフボールを利用した反発係数(%)で測定し、この値をGB係数で示した。また、人間の足および膝にかかる衝撃強さを測定するため、人間(体重83kg)およびひのき棒(直径8.0cm、長さ110cm、重量2140g)に加速度計を取り付けた。コンクリート板に落下した瞬間の加速度を測定し、衝撃値とした。 その結果、下記のことが明らかになった。 (1)人の「すね」ならびに「くるぶし」に加速度計を取り付け、取り付け位置による測定値のばらつきを比較した。加速度計をすねに取り付けた場合、測定値のばらつきが大きくなった。したがって、人では「くるぶし」に加速度計を取り付けて測定することにした。人での着地方法は、両足で着地するより、片足で着地した方が衝撃値のばらつきは小さかった。そこで、測定は片足による着地で実施することにした。 (2)ひのき棒での衝撃値は、高さ2.5cmからの自由落下が人での片足着地に最も近い値となった。そこで、測定は高さ2.5cmからの落下で行った。 (3)人に取り付けた加速度計による測定値のばらつきを変動係数で比較すると、ひのき棒2.5cmからの落下の場合に比べ、人では5〜10%ほど大きくなった。 (4)ゴムチップ混入率とGB係数は、明らかに強い相関が認められた。すなわち、ゴムチップ混合率が大きくなるほど、GB係数は小さくなる傾向を示した。 (5)ひのき棒および人での衝撃値は、GB係数と全く同様な傾向を示し、ゴムチップ混合率が多くなるほど減少傾向を示した。ひのき棒および人での衝撃値とGB係数では相関が認められた。相関係数はひのき棒の場合が0.95、人のくるぶしでの場合が0.84をそれぞれ示した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 高山俊一, 成富 勝, 河野真樹, 桑原厚二: "ゴムチップと多量の空気を混合したコンクリートの弾力性"資源・素材2003(宇部)、資源・素材学会 資源と環境(C3). 77-78 (2003)
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[Publications] 河野 真樹, 高山 俊一, 成富 勝, 桑原 厚二: "ゴムチップを混合した多量空気を連行するコンクリートの弾性"第58回土木学会年次講演会講演概要集 CS8-009. 第58回(CD-ROM). 435-436 (2003)