2003 Fiscal Year Annual Research Report
地盤振動予測のための地盤定数簡易予測法と簡易距離減衰式の適用に関する研究
Project/Area Number |
14550479
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
北村 泰壽 神戸大学, 工学部, 教授 (20031099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 和宏 神戸大学, 工学部, 助手 (00335423)
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Keywords | 地盤振動 / 落錘加振装置 / ニューラルネットワーク / 半無限粘弾性体 / 地盤定数 / 距離減衰 / 振動予測 |
Research Abstract |
研究計画に基づき,以下の研究を遂行した. 1.推定システム改良の検討 前年度のニューラルネットワーク・システムは3点の鉛直変位とピーク時間差を入力パラメータとした.この場合,時間差の読み取りは個人差が入り易い,また振動レベル計の利用を想定すれば水平変位を用いる方が取り扱い易い.これらに関する詳細な検討の結果,時間差をパラメータから除くことは推定システムの改善に繋がらないことが分かった. ニューラルネットワークの学習範囲についても検討を行った.学習範囲は学習時間に係わるため,適当な範囲の設定が必要であることが分かった. 2.距離減衰簡易式の検討 簡易距離減衰式としてBornitz式を利用することを考えているが,層状地盤への適応性を調べた.成層構造によっては必ずしもよい近似化とはならないが,道路交通振動程度の周波数範囲を想定する場合,Bornitz式は適用の可能性を有することが分かった. 3.卓越振動数測定と検討 卓越振動数を調べるための常時微動測定は深夜等の静穏な時間帯に行う必要があるが,本研究は簡易予測を目的にしているため,昼間に行う測定で観測点の卓越振動数を抽出できるか,観測方法を検討するとともに,評価法についても基礎的検討を行った. 本年度も基礎的な検討を実施したことより,研究計画にあった実測調査数の追加等には対処できなかった.本研究課題に対する補助金は終了するが,本年度の成果も踏まえて,継続して実測調査を実施する必要があると考えている. 本研究課題に対する研究成果の一部は,学術講演会および国際セミナーにおいて発表した.
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Research Products
(1 results)