2002 Fiscal Year Annual Research Report
劣化した鉄筋コンクリート部材の力学的特性に関する解析的研究
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14550490
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| Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
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Principal Investigator |
冨田 充宏 石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (40217542)
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| Keywords | 劣化 / ハイブリッド型変位モデル / 離散化極限解析法 / 力学的特性 / 鉄筋腐食 / ひび割れ |
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| Research Abstract |
本研究は,アルカリ骨材反応等により劣化した鉄筋コンクリート部材(RC部材)の力学的特性である部材耐力および変形能について,離散化解析法による非線形解析法を用いて解析的に明らかにし,それらの力学的特性に関する知見を提供することを目的としている。
本年の研究では,過去の関連する研究資料により劣化したRC部材の(1)材料特性の変化状況,(2)劣化状況の違いによるコンクリート表面のひび割れの程度,(3)劣化が顕著な場合のコンクリートと鉄筋の付着や鉄筋の腐食状況等を調査し,統計的に整理した。
次に,ハイブリッド型変位モデルによる離散化極限解析法に適用できる劣化のモデル化について,以下の項目を検討した。
(1)コンクリートの応力-ひずみ関係のモデル化:コンクリートの剛性やコンクリートの引張-圧縮特性および圧縮-引張特性については,健全なコンクリートと同様な数値を用いることにした。しかし,劣化が著しい場合はその状態でのコンクリートの材料試験結果を使用することが必要と考えられ,今後の検討課題である。
(2)コンクリート表面のひび割れのモデル化:内部の鉄筋までひび割れを有している部分については,断面欠損としてモデル化を行った。また,表面のひび割れについては,断面の低減パラメーターを導入した。
(3)コンクリートと鉄筋の付着のモデル化:コンクリートと鉄筋の付着作用が低下することから,付着応力(せん断応力)-すべり量の関係を,森田・角の構成則に準拠した関係とし,包絡部分はトリリニアの折れ線で近似した。
以上のようなモデル化を解析プログラムに加えたが,詳細な解析精度の検討や本解析法の妥当性についての検討は,次年度の検討課題である。
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Research Products
(1 results)
