2004 Fiscal Year Annual Research Report
加速度分布を決定できる動的塑性理論の構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
14550494
|
Research Institution | National University Corporation Tottori University |
Principal Investigator |
榎 明潔 国立大学法人鳥取大学, 工学部, 教授 (90136309)
|
Keywords | 塑性理論 / 地震 / 加速度 / 土圧 / 支持力 / 斜面 / 基礎 / 施工 |
Research Abstract |
申請者が鳥取県西部地震についての調査・研究の過程で気付いた、「基岩深部から伝播した地震動がすべり面を越える際に、すべり面に垂直な加速度成分がすべり面の両側で連続である」という条件を、K tter式で代表される静的塑性理論と連立させて、場所的な加速度分布を導入した動的塑性理論を確立した。具体的には以下の通りである。 (1)K tter式に加速度を導入して運動問題に拡張するとともに加速度の連続条件を導入することで動的塑性理論の定式化を行った。 (2)この動的塑性理論の数値解析法として、既に提案している「一般化極限平衡法(GLEM)」に加速度を導入した「動的一般化極限平衡法(DGLEM)」を開発した。 (3)このDGLEMを用いて各種の土圧・支持力・斜面問題を解析した。 (4)解析結果と振動台を用いた室内実験結果を比較して、動的塑性理論の限界を明らかにした。 (5)このような動的塑性理論が、外乱として地震動の与えられる地震問題だけでなく、外乱として衝撃力や起振力の与えられる、動的な杭打ちや締固めなどの施工問題にも適用できることを示した。
|
Research Products
(3 results)