2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550533
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 英夫 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (10013111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
轟 朝幸 高知工科大学, 工学部, 助教授 (60262036)
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Keywords | 都市評価 / 生活質 / Analytical Hierarchical Process |
Research Abstract |
本研究は,都市政策の検討に資するため,「都市の良さ」を評価する手法を開発し,その手法を用いて実際に国内外諸都市の評価を試みることを目的としている. 本年度は,まず国内外の既往の研究や事例の文献調査を行い,既往手法での評価視点と各手法での課題などを整理した.それらを踏まえ,本研究では,評価手法の枠組みとしてAHP(Analytical Hierarchical Process)を採用した.評価の視点としては,1.自然,2.社会,3.文化,4.健康・安全,5.福祉,6.公共施設,7.都市像の7つを選定した.各視点はそれぞれ下位(詳細)項目を定義し,その下位項目ごとに各都市の状況について調査し,評点(項目間での基準化を目的として偏差値を採用)を与えることとした.評価には,評価者の価値規範を勘案できるようにするため,上記7視点に評価者による重みつけを行うこととした. また,一連の評価作業を効率的に行うため,作業をサポートするパッケージプログラムを開発した.開発したパッケージを用い,国内の政令指定都市(大都市圏を除く)などを対象として,都市現況データを蓄積し,一方,一般市民などの価値規範を探るアンケート調査を実施した.その結果,開発した手法およびパッケージの有用性を確認し,都市評価に関する価値規範の相違を都市評価結果に反映できることを確認した. 来年度は,開発したパッケージをWWW公開用に改良し,さらに対象都市を国外にも拡げ,実際の都市政策検討に資するためのノウハウを示すことを目指す.
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Research Products
(1 results)