2003 Fiscal Year Annual Research Report
北九州学術研究都市における分散型地域エネルギーシステムの導入効果に関する実証研究
Project/Area Number |
14550591
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
高 偉俊 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (20288004)
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Keywords | 分散型 / 地域エネルギーシステム / コジェネレーション / 導入効果 / 評価 / 北九州 / 学術研究都市 |
Research Abstract |
今年度の研究では、北九州学術研究都市に導入している新エネルギーシステムを対象にし、中間期及び冬期における燃料電池とガスエンジンの発電状況及びその排熱の利用状況について実測データを用いて分析を行った。その結果として、燃料電池め発電効率はほぼ一定であり、運転時間においてはほぼ毎時間運転している。ガスエンジンの発電効率もほぼ一定であり、運転時間において半分以下となっていた。 熱回収は冬期、夏期とも定格より低く、エネルギー利用には昼間のほうが高いが、夜間はほとんど利用されていない。 排熱効率は、9時〜20時において約80%使用しているが、その他の時刻においては低い値となった。一次エネルギー効率において、冬期のほうは効率がよくなった。 第三段階評価システムの開発として、地域エネルギーシステムにおけるエネルギー及び環境特性に関するシミュレションを行い、省エネルギー性、環境保全性、経済性の面から、分散型地域エネルギーシステムの導入可能性及びその効果を評価した。 また、ケーススターディ研究では、北九州学術研究都市第二期住宅団地を対象とし、地域エネルギーシステムシミュレーションソフトのHEATMAPを利用し、地域エネルギー導入する際、様々なシステムのエネルギー効率、経済性と環境性を分析し、住宅団地における地域エネルギーシステムの実行可能性を検討した。研究の結果から、住宅団地における、コージェネレーションと蓄熱タンクを組み合わせるシステムの導入可能性が十分にあると考えられる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 高偉俊, 周 南, 西田勝, 北山広樹, 相楽典泰, 龍有二: "北九州学術研究都市における地域エネルギーシステムの中間期運転効果に関する調査"空気調和・衛生工学会九州支部研究報告. 第10号. 97-100 (2003)
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[Publications] 高偉俊, 依田浩敏, 西田勝, 相楽典泰, 龍有二: "北九州学術研究都市における地域エネルギーシステムの冬季運転効果に関する調査"空気調和・衛生工学会九州支部研究報告. 第10号. 101-106 (2003)
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[Publications] 阮応君, 高偉俊, 龍有二: "地域エネルギーシステムにおけるエネルギー及び環境特性に関するシミュレーション"2003年度(東海)日本建築学会大会学術講演会. September. 529-530 (2003)
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[Publications] 周南, 高偉俊, 桂木宏昌, 北山広樹, 西田勝, 相楽典泰, 龍有二, 尾島俊雄: "北九州学術研究都市における地域エネルギーシステムの実証研究 中間期の運転実績(その1)"2003年度(東海)日本建築学会大会学術講演会. September. 519-520 (2003)
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[Publications] 深堀秀敏, 高偉俊, 依田浩敏, 桂木宏昌, 相楽典泰, 龍有二, 尾島俊雄: "北九州学術研究都市における地域エネルギーシステムの実証研究 冬季の運転実績(その2)"2003年度(東海)日本建築学会大会学術講演会. September. 521-522 (2003)