2003 Fiscal Year Annual Research Report
屋外照明の照度・色温度・輝度と空間イメージに関する実験的研究
Project/Area Number |
14550599
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
相澤 孝司 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (20212342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安森 弘昌 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (20341018)
曽和 具之 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (00341016)
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Keywords | 屋外照明 / 空間イメージ / 照度 / 輝度 / 色温度 / SD法 / 光害 / 心理的・物理的評価 |
Research Abstract |
1-SD法を用いた被験者による実験 14年度の研究結果から、各界隈において景観の特徴を示している照明空間が選定された。選定された空間は、北野町4カ所・三宮駅北側5カ所・南京町3カ所・旧居留地6カ所・メリケンパーク3カ所である。これらの選定された照明空間は、屋外照明の心理的要因となる空間イメージがよく現れていると考えられ、イメージ評価の実験空間となる。また、物理的要因となる照度・輝度・色温度の測定対象でもある。選定された各界隈の実験空間において、被験者による心理評価の実験を行なった。実験では、健康な正常視力を持つ19才〜40才の男女約20名に各界隈の実験空間に研究分担者と出向き、SD法を用いて心理評価を行った。 2-照度・色温度・輝度の計測 心理的評価の実験と同時に研究分担者と実験空間の照明に対して、物理量の測定を行なった。被験者に対する入射光の測定を、照度計を用いて水平面照度・鉛直面照度を計測した。同時に被験者の主な視対象となる照明空間を輝度計を用いて周辺の輝度分布、色彩色差計および色温度計を用いて色温度の計測を行なった。実験は、一年間を通して同空間において数回行なった。 3-文献に関する調査 14年度から継続的に本研究に関する有効な著書、照明学会学術論文数編を文献資料として入手した。今年度に入り、全国2例目となる光害防止条例を制定した、佐賀県、および条例制定に向け準備を行っている大分県に出向き、光害防止条例についての聞き取り調査及び関連資料の入手を行った。また、名古屋市天白区植田地区において、光害対策用の街路灯の写真撮影、照度測定も行うことができた。 全国に光害に関する条例制定の動きがでているが、適切な屋外照明の評価がなく、環境と言うキーワードで法律が先行する傾向がうかがえる、本研究の重要性と早急な結果が、益々必要であると確信した。
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