2003 Fiscal Year Annual Research Report
過疎・高齢化する傾斜地集落(串本町大島)における住環境変容の実態把握と提案
Project/Area Number |
14550613
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
本多 友常 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20304181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 隆行 和歌山大学, システム工学部, 助手 (60362860)
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Keywords | 過疎 / 高齢 / 変容 / 家族 / 増改築 / ライフサイクル / 集落 / 住環境 |
Research Abstract |
和歌山県串本町大島の3つの集落、大島、須江、樫野について、傾斜環境における生活空間の可能性について検討を加え、地域活性化のための建築計画及び設計的提案に結びつけるデータの採取を目的として、住環境変容のありさまを調査分析した。 この小さな島における3集落に見られる相互間の差違と相同性を把握することは、環境形成の強い要因がどこに潜んでいるかを明らかにしてくれる絶好の研究対象である。 生活環境の把握のために、各戸の訪問実測調査を実施し、その調査により得られた資料をもとに、CADによる図面化、街路の実測調査を踏まえた集落環境基礎資料の整備を行った。さらに間取り調査を実施した事例の中から、精密な個別訪問ヒヤリング、アンケート調査分析をおこない、現時点における生活の実態と変容の過程を明らかにし、現存集落の住環境としての地域特性を明らかにした。またその背景としての社会学的な住環境変容にかかわる関係性について、人々のライフサイクルと家族の関係性を検証することにより、傾斜地に置かれた住環境の、過疎地における変容の有様を空間特性として分析した。 これと同時並行して廃校となった須江小学校の実測調査を行い、この利活用についての建築的な提案を始めている。また、石造洋風建築としては日本最古の樫野崎灯台官舎実測調査及びその報告を作成しており、これら集落にとっての財産を集落活性化の資源として有効活用するための下固めを行ってきている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 本多 友常, 平田隆行, 水野美由紀, 門永琢: "紀伊大島3集落における住居型と住まい方の変遷"2004年度日本建築学会近畿支部研究報告集. (2004)
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[Publications] 水野美由紀, 本多 友常, 平田隆行, 門永琢: "紀伊大島3集落のライフサイクルに見る家族の変遷"2004年度日本建築学会近畿支部研究報告集. (2004)
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[Publications] 本多 友常, 水野美由紀, 平田隆行, 大橋昌和: "紀伊大島3集落における住意識の差異"2003年度日本建築学会大会(東海)学術講演梗概集. E-2. 595-596 (2003)
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[Publications] 本多友常, 大橋昌和, 向井啓晃, 坂東大介: "「紀伊大島3集落における住環境と意識の差異」傾斜環境における住空間変容の研究639-640"2002年度日本建築学会学術講演梗概集. E-2. 639-640 (2002)
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[Publications] 本多友常, 大橋昌和, 向井啓晃, 坂東大介: "「紀伊大島の3集落における住環境の差異」傾斜環境における住空間変容の研究"2002年度日本建築学会近畿支部研究報告集. 第42号. 461-464 (2002)
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[Publications] 大橋昌和, 本多友常, 向井啓晃: "紀伊大島・大島集落における住環境の特質、傾斜環境における住空間変容の研究"2002年度日本建築学会近畿支部研究報告集. 第42号. 453-456 (2002)
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[Publications] 向井啓晃, 大橋昌和, 本多友常: "紀伊大島・須江集落における住環境の特質、傾斜環境における住空間変容の研究"2002年度日本建築学会近畿支部研究報告集. 第42号. 457-460 (2002)