2003 Fiscal Year Annual Research Report
開発実態からみた地方都市の広域土地利用コントロール手法に関する研究
Project/Area Number |
14550614
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鵤 心治 山口大学, 工学部, 助教授 (30264071)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 敦 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (70222148)
中園 眞人 山口大学, 工学部, 教授 (60164208)
|
Keywords | 都市計画法 / 地方都市 / 広域土地利用計画 / 区域区分制度 / コンパクト / メッシュデータ / 開発ポテンシャル / 既存宅地 |
Research Abstract |
平成12年の都市計画法改正に伴い、地方自治体は郊外部(線引き都市では市街化調整区域、非線引き都市では用途地域指定外の白地地域)の土地利用計画と開発コントロールを地域の実情に合わせて推進することが求められることとなった。本研究は,線引き都市(本研究では岩国市と防府市)と非線引き都市(本研究では山口市と宇部市)の両者を対象に,1970年以降の開発の立地要因を数量化理論により明らかにし,開発実態の土地本来のもつ土地条件、自然生態環境条件および人口の移動実態からみた広域的な土地利用の問題点と特徴を明らかにすることを目的としている。本年度は、以下3点について整理した。 (1)GISによりデータベース化した各種データを説明変数とする開発ポテンシャル予測モデルを構築した。このモデルを適用することにより、今後開発が起こる可能性の高い地区を抽出した。さらにその地区の特徴を現地調査と合わせて整理した。 (2)合併が予定されている山口ゾーンの2市3町の都市計画区域を250mメッシュデータ化し、各メッシュから最短の施設間距離をデータ化し、距離による広域土地利用のコンパクト性を評価した。 (3)以上から、今後の広域土地利用を見据えた都市のコンパクト性を実現するための整備課題を提示した。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 鵤心治, 大谷裕樹, 柏野慶子, 浦野奈津実: "地方都市の市街地化調整区域における開発ポテンシャルに関する研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 1-4 (2003)
-
[Publications] 浦野奈津実, 鵤心治, 大谷裕樹, 柏野慶子: "平成12年都市計画法改正に伴う市街化調整区域の開発動向に関する研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 589-590 (2003)
-
[Publications] 柏野慶子, 鵤心治, 浦野奈津実, 井上聡: "広域土地利用を見据えた地方都市のコンパクト性に関する研究"平成15年度日本建築学会中国支部研究報告集. 781-784 (2004)
-
[Publications] 中出文平, 鵤心治他: "中心市街地再生と持続可能なまちづくり"学芸出版社. 208 (2003)