2002 Fiscal Year Annual Research Report
夜間における街路景観の多様な空間特性の把握とその光構成の解析
Project/Area Number |
14550625
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
安藤 直見 法政大学, 工学部, 教授 (10297997)
|
Keywords | 夜景 / 街路 / 景観 / 光構成 / 空間特性 / 輝度 / 明領域 |
Research Abstract |
今年度(初年度)の研究実績は以下の通り。 1.写真画像の収集 国内および海外の街路空間の調査と写真撮影を行い,多様な街路空間における夜景をとらえた実験用写真画像の収集を行った。なお,写真画像の収集の他,各街路空間の形態構成(道幅,建物高さ,立面構成,看板・街灯などの配置,他)についての調査も行っている。 2.光構成解析プログラムの開発 夜景写真の画像(物理的構成)を解析し,夜景の光構成の特徴をとらえるプログラムを作成した。このプログラムにより,以下の4つの分析が可能となった。 (1)要素分析 道路,壁面,空の3要素ごとに,その輝度,色合い等を計算し,要素ごとの光構成の違いを検証する分析。 (2)領域分析 明領域(明るい部分)を抽出し,その数(明領域の数),面積(画像全体の面積に対する明領域面積の比),配置(明領域が画像のどの位置に分布するか)を計算することで,光構成を検証する分析。 (3)輪郭分析 輪郭を抽出することで,光構成空間の複雑さ,細やかさを検証する分析。 (4)メッシュ分析 画像を15×10のメッシュに分割し,各メッシュの輝度,色合いを算出することで,おもに,光構成の色合いの多様さを検証する分析。
|