2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550626
|
Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
丹羽 博亨 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (20131675)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 悟 武蔵工業大学, 工学部, 客員研究員
勝又 英明 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (00257106)
|
Keywords | 古民家 / グループホーム / 民家園 / 関東地方 / 松代町 / 過疎地 / 公共的利活用 / 民家 |
Research Abstract |
今年度は主に下記の3つの調査研究を行った。 (1)再生民家施設について運営の実態を調査するため、先進事例5例(次大夫堀公園民家園、都筑民家園、長屋門公園、天王森泉公園、べに花ふるさと観)についてヒアリング調査を行った。計画段階の住民の関わり、ボランティア組織、運営費、法整備、NPOなどについての実態が明らかになった。 (2)地域資源としての古民家の痴呆高齢者グループホーム(以下,GH)活用実態を調査するため、関東地方にある介護保険指定を受けているGH全数477棟について新築、改築状況を調査した。この結果、417件の有効回答得られた。この中で民家からの改修は43%であり、さらに古民家からの改修は3件であり、これらにつてヒアリング調査を行った。その結果、古民家を改修したGHの改修理由、有効性、問題点が明らかになった。 (3)古民家の利活用が進んでいると言われている新潟県松代町について、民家の空き家の実態を調査した。調査は全35集落へ区長に対してヒアリング、アンケートを行い、24集落から回答を得た。調査内容は空き家の実態、問題点、活用実態である。空き家実態では所有者の属性、空き家のままとしている理由、活用実態が明らかになった。問題点としては、空き家の増加により人が減ることから派生する問題点、すなわち行事に活気がなくなること、除雪、道普請、防犯などであった。望ましい活用方法としては、宿泊施設、交流施設、教育施設、住宅であった。また集落として空き家を活用していくことの問題点も明らかとなった。さらに松代町内にある活用事例(貸し民家、郷土資料館)の実態についても明らかとなった。
|
-
[Publications] 勝又英明, 中田悟, 岡田広司: "古民家の痴呆高齢者グループホームヘの転用についての調査・研究-地域資源としての古民家の公共的利活用に関する研究-"日本建築学会関東支部 研究報告集II. 205-208 (2002)
-
[Publications] 勝又英明, 中田悟, 磯崎睦: "関東地方における行政が管理する古民家の先進的運営事例について-地域資源としての古民家の公共的利活用に関する研究-"日本建築学会関東支部 研究報告集II. 209-212 (2002)