2004 Fiscal Year Annual Research Report
バブルカラムリアクターを用いたAOP法による地下水からの有機塩素化合物の除去
Project/Area Number |
14550755
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
平田 彰 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00063610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常田 聡 早稲田大学, 理工学術院, 助教授 (30281645)
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Keywords | 有機塩素化合物 / テトラクロロエチレン / 促進酸化法 / 地下水浄化 / バブルカラムリアクター / 過酸化水素 |
Research Abstract |
有機塩素化合物は脱油脂やドライクリーニングなどさまざまな分野で使用されているが,発ガン性や催奇性があるため,土壌中から地下水に浸透した場合,飲料水として使うことは不可能である。地下水については光触媒反応を利用して有機塩素化合物の分解が試みられているが,地下水中に含まれているミネラル分がヒドロキシラジカルのスカベンジャーとして作用するため,効率が上がらない。本研究では,有機塩素化合物ガスを脱イオン水へ移動させ,紫外線(UV)ランプを備えた気泡塔型UVリアクター内で分解する手法を提案した。この手法における最大のメリットは,リアクター内の有機塩素化合物がUVランプからの光子や,気液界面ならびにバルク液相でのヒドロキシラジカルと反応できるため,高速かつ副生成物の少ない分解処理が可能になる点である。本研究では,上記リアクター内における物質移動および有機塩素化合物ガス分解の速度論的解析を行い,装置設計や操作条件の最適化を行った。本年度は各種センサーを備えた気泡塔型紫外線リアクターの作製を行い,次に空隙率分布の影響を確認するために,UVランプの近傍に局所的に気泡が集中するような多孔質板,およびUVランプの周りに均一に気泡が生成するようなリングタイプの散気板を用いて実験を行った。その結果,まず,UVランプ近傍の空隙率の分布を特殊な導電率プローブを用いてオンラインでモニタリングすることに成功した。また,空隙率の分布が反射・散乱などの効果により光の吸収に影響を与えることを明らかにした。
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