2002 Fiscal Year Annual Research Report
海事災害時の危機管理体制の確立とその評価方法に関する研究
Project/Area Number |
14550867
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Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
石田 憲治 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (10184532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 美鶴 神戸商船大学, 商船学部, 助手 (10294258)
古荘 雅生 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (80243335)
大辻 友雄 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (70031458)
矢野 吉治 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (10174567)
長松 隆 神戸商船大学, 商船学部, 助手 (80314251)
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Keywords | 危機管理体制 / 海難 / 油流出 / シミュレーション / ダイヤモンドグレース号 |
Research Abstract |
1.研究課題に関して以下を調査検討した;(1)国の防災管理室、地方自治体、企業等の大災害発生時の危機管理体制について、(2)1995年7月に東京湾で発生したダイヤモンドグレース号座礁ならびに油流出海難の事故調査資料を入手し、対応策の時系列解析について、(3)ダイヤモンドグレース号海難事例を基に演習のシナリオ作成について、(4)人的シミュレーションを実施するに当たり、学内外のe-mail net構築と演習シミュレーション方法の改良について、(5)人的シミュレーションの演習方法、日時、アドバイザー選任、セミナーの内容について、(6)ダイヤモンドグレース号海難時の流出油漂流モデルを使用した時の解析精度について。 2.ダイヤモンドグレース号の海難事故をモデルシナリオにした人的シミュレーションを平成14年9月2日〜6日まで学内8ケ所に学生被験者24名を配置して実施した。 3.海難事例を基にした災害発生時の危機管理体制に関するセミナー開催;学外講師(日本海難防止協会主任研究員、深田サルベージ(株)サルベージマスター、石油連盟油濁対策研究課長の3名)、学内研究会メンバー3名。 4.海外事例調査;(1)オランダの危機管理体制のうち油流出と洪水発生時の小型船舶活用法に関する調査、(2)シンガポールにて開催された船舶機関室シミュレータ活用国際会議に出席して、シミュレーションシステムとシミュレーション教育訓練の方法、効果に関する資料調査 5.研究成果の公表;(1)2003年1月号の「インターフェース学会誌」論文掲載、(2)2003年1月号の「神戸商船大学情報処理センター広報」掲載、(3)講演2回(学内1,学外1)(以上)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 長松隆, 大辻友雄, 石田憲治, 古荘雅生: "海難事故演習のための人的シミュレーション"ヒューマンインタフェース学会誌. 5・1. 47-55 (2003)
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[Publications] 神戸商船大学ManHazard研究会: "ダイヤモンドグレース号油流出に関する演習"第10回神戸商船大学研究発表会 要旨集. 第10回. 1-6 (2002)
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[Publications] 石田 憲治: "海難事故モデルとした人的シミュレーション"神戸商船大学・情報処理センター広報. 6. 16-22 (2003)