2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560003
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
古田 喜彦 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20021719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 真己 富山県林業技術センター林業試験場, 研究員
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Keywords | スギ / 雄性不稔 / 遺伝資源 / 精英樹 / 実生無選抜 / クローン / 花粉症 / アレルゲン |
Research Abstract |
岐阜県の精英樹38系統、岐阜大学近郊の寺社などの実生由来無選抜と考えられる84樹ならびに青森県から高知県にかけて採集された163個体(クローン)の花粉稔性と花粉表面のアレルゲンCryj 1の定量を行った。 形態とヨード反応からみた花粉稔性は大部分良好で、岐阜県六厩の個体番号510が半不稔で三倍体の可能性が、岐阜県産の大野5号は雄性不稔と考えられた。これらについては早速継続・確認調査する。 アレルゲン量については3種の材料群間に1%水準の有意差が認められたが、夏期の花粉の保存状態がよくなかったためか全体的に低い値であった。しかし、いずれの群でも群内の差が大きく、とくに岐阜大学近郊の実生由来無選抜と考えられる84樹には最大値と最小値の間に64倍の違い、全国各地からの163個体の間にも53倍が認められたが、岐阜県産には7倍しか差がなかった。 花粉稔性と花粉あたりアレルゲン量の間には全く相関関係はみいだされず、昨年と本年供試した同一の15サンプルのアレルゲン量間には0.28の低い相関であった。今後、年次変動を確認すると共に同一サンプルの反復測定などを検討したい。
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Research Products
(2 results)