2005 Fiscal Year Annual Research Report
観賞植物の種子-resource生産構造における最適バランスの構築
Project/Area Number |
14560026
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
宮島 大一郎 宮崎大学, 農学部, 助教授 (40157649)
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Keywords | プリムラ・ポリアンサ / 種子生産 |
Research Abstract |
プリムラ・ポリアンサにおいても他の観賞植物同様に育種の過程で花弁の大型化,多花化が図られ開花の負担が大きいと考えられる.プリムラ・ポリアンサについて開花や種子稔実の負担の評価を行った.また花弁によるresource生産構造への遮光の影響が考えられるのでresource生産構造への遮光の影響についても検討した.プリムラ・ポリアンサ,'牡丹雪','グラン'に以下の7つの処理を行った.1)放任,2)全花について開花してすぐに花冠筒部を封鎖,3)花弁が見えたつぼみを全て摘除,4)咲いた花を完全に展開した時点で全て人工授粉,5)4)の処理に加えて受粉後花弁を摘除,6)50%遮光下で3)の処理,7)50%遮光下で5)の処理.遮光は遮光ネットにより行った.授粉は異型ずい柱花の花粉を用いて1回のみ行った.毎日の開花数,摘除つぼみ数,果実数,稔実種子数,地上部重量,葉数,地上部の被覆面積について調査した.植物体の生育について'牡丹雪'においては開花数は受粉阻止で少なくなった.葉数は処理で差が見られなかった.葉数,地上部重量はつぼみ摘除で大きくなった.地上部被覆面積は遮光+つぼみ摘除で大きく,受粉で小さくなった.'グラン'においては開花数は遮光+受粉+花弁摘除で多くなった.葉数はつぼみ摘除で多く,放任で少なかった.地上部重量はつぼみ摘除で大きくなった.地上部被覆面積は遮光+つぼみ摘除で大きくなった.種子生産についていずれの品種においても放任では全く種子稔実は見られなかった.'牡丹雪'においては個体当たり着果数,着果率,着果した果実当たり稔実種子数は処理により差は見られなかった.全種子数は受粉したもので多くなった.'グラン'においては着果数,着果した果実当たり稔実種子数は処理により差は見られなかった.全種子数は受粉したもので最も多く,遮光+受粉+花弁摘除で最も少なくなった.
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