2002 Fiscal Year Annual Research Report
植物のγ-グルタミル基転移酵素の多様性とグルタチオンからのシステインリサイクル系
Project/Area Number |
14560052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
關谷 次郎 京都大学, 農学研究科, 教授 (10035123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 幸男 京都大学, 農学研究科, 助手 (40293914)
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Keywords | γ-グルタミル基転移酵素 / ダイコン / 形質転換タバコ / 可溶性γ-GT / 細胞壁結合性γ-GT / 多様性 |
Research Abstract |
1.ダイコン子葉に可溶性および細胞壁結合性γ-グルタミル基転移酵素(γ-GT)が存在したが,ダイコン以外にも多くの植物で両タイプのγ-GTが存在し,γ-GTの多様性が広く植物にみられることを明らかにした。 2.昨年度得た可溶性γ-GTをコードしていると推定されるcDNA(rsggt1;登録番号AB098475,推定アミノ酸数573)の他にrsggt2cDNAを取得し,その全塩基配列を決定(AB102676,推定アミノ酸数576)した。両者の相同性はかなり高かった。 3.Rsggt1cDNAをpTrc HisAおよびpET32に挿入して大腸菌で定法に従って発現させたところ,予想されるサイズの蛋白質が合成された。しかしほとんどが不溶性であり,種々条件を検討したが,可溶性タンパク質としてはわずかしか得られず,酵素活性も検出されなかった。 4.Agobacterium tumefaciensを用いる方法でタバコを形質転換し,センスおよびアンチセンス形質転換体を得た。センス形質転換体の中にγ-GT活性が約10倍増加したものがあり,rsggt1cDNAがγ-GTをコードすることが確認された。しかしこれらの形質転換体の解析は植物の生長を待って行う予定である。また形質転換タバコより組換え酵素の精製を検討する予定である。 5.ダイコンの結合型γ-GTはそのアミノ酸配列からcDNAをクローニング中であるが,現在まだ単離されていない。さらにクローニングを継続中である。
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