2002 Fiscal Year Annual Research Report
土砂生産場である山腹斜面の崩壊に対する免疫性に関する水文・地形学的研究
Project/Area Number |
14560121
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
平松 晋也 高知大学, 農学部, 助教授 (70294824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛山 素行 東北大学, 災害制御研究センター, 助手 (80324705)
石川 芳治 京都府立大学, 農学部, 助教授 (70285245)
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Keywords | 表層崩壊 / 免疫性(周期性) / 水文観測 / 降雨分布 / 土砂生産ポテンシャル |
Research Abstract |
本研究は,四国地域を対象地域として選定し,「「太平洋沿岸地域:高知県」と「瀬戸内海沿岸地域:愛媛県」とでは雨の降り方は大きく異なっているにもかかわらず,土砂生産状況にはほとんど変化が見られない」といった四国内での土砂災害環境の相違(空間分布の相違)や変化(変遷:土砂災害環境の時間的変化)の原因を解明するとともに,将来の土砂災害対策のあり方を議論・模索する上での基礎情報を提供することを目的として実施した. 本年度は,1998年高知県豪雨災害(多雨地域の事例)や1998年10月に愛媛県内で発生した台風10号災害(非多雨地域の事例)をはじめとする四国地域内で発生した豪雨(土砂災害)事例を抽出し,現地調査や空中写真判読を行うことにより,「雨の降り易さ」と土砂災害形態や規模の変化に関する実態把握を行い,「太平洋沿岸地域」と「瀬戸内海沿岸地域」との土砂生産環境の相違を明らかにした.さらに,両地域での降雨時における雨水の挙動や地山の安定性の相違を明らかにするため,「瀬戸内海沿岸地域:非多雨地域」と「太平洋沿岸地域:多雨地域」に対して水文試験流域を設けた。そして,「瀬戸内海沿岸地域:非多雨地域」に対しては,テンシオメータや土壌水分センサ等を埋設し,集中的に水文観測を開始した.その結果,降雨時には,従来のマトリックス流よりも速い流れが樹木根系周辺部に集中してみられるといった事実が確認された.
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Research Products
(1 results)