2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560157
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
川村 軍蔵 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (30041718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安樂 和彦 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (50274840)
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Keywords | 紫外線視覚 / 赤外線感度 / 形状識別 / 条件付け / 視運動反応 |
Research Abstract |
1)蛍光灯照明下においてキンギョを用いて縦縞と横縞を識別する学習を完成後、紫外線LED照射下において紫外線反射縞模様に置き換えて識別学習行動をみた。供試魚は紫外線模様に対して識別行動を示さなかったことより、紫外錐体のみでは高度な形状識別が困難であると考えられた。 2)紫外線LED照射下においてウグイを用いて紫外線縞模様に対する視運動反応を調べた。視運動反応装置内において、ウグイは弱い視運動反応を示したことより、紫外線視覚で運動視は可能であるが通常光下における反応より精度が低いと考えられた。 3)上記の実験はテレビでモニタするため背景光に近赤外線(波長860nm)を用いたが、供試魚はこの近赤外線に感度をもつ可能性がみられた。コイを用いて近赤外線応答を網膜電図と心電図法によって調べ、両方で応答が見られた。今後、S電位によっても、近赤外線受容器が眼と上生体のいずれか、さらに錐体細胞と桿体細胞のいずれであるかを確認する。
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