2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560172
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
手島 新一 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (70041704)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 学 鹿児島大学, 水産学部, 助手 (60284915)
越塩 俊介 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (60186666)
|
Keywords | 仔稚魚 / 人工微粒子飼料 / マダイ / ヒラメ / 栄養学的評価 / 給餌 / 沈降速度 |
Research Abstract |
魚類の種苗生産において、仔稚魚用の生物餌料を人工飼料に置き換える試みがなされているが、依然として、人工飼料は生物餌料に比べ餌料効果が劣っている。本研究は、微粒子飼料の性能・餌料効果を向上することを目的としたもので、飼料の水中懸垂性、給餌方法、摂餌量についてマダイおよびヒラメの仔稚魚を用いて検討した。その結果、微粒子飼料の沈降速度は、給餌方法(散布法、懸濁法)によっては差異を生じないが、飼料原料の配合割合によって変動し、脂質(ステアリン酸Ca塩、魚油Ca石鹸)、炭水化物(デキストリン、澱粉)の添加割合を増加すると、沈降速度が遅くなり、マダイ、ヒラメのいずれについても摂餌量も大きくなり、成長、生残が改善されること、生物餌料と併用すると人工微粒子飼料の摂餌量が増加することなどを明らかにした。これらの研究成果は、人工微粒子飼料の技術開発に関して、重要な基礎的知見を与えるものと思われる。
|