2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560213
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
田中 勝千 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (20146517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 光久 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (70286368)
杉浦 俊弘 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (30146518)
高野 剛 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (20276166)
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Keywords | 精密圃場管理 / 飼料生産 / 物質循環 / 作物ストレス / ほ場情報システム / 窒素動態 / セミバリアンス |
Research Abstract |
1.精密圃場管理支援システムの作成 中波ビーコン(Trimble AgGPS132)単独の場合と,これにOmniSTARからの情報を付加し補正する場合の動的測位精度(速度1.0〜1.5m/s)について,光波測距測角儀による計測値を用いて検討した。前者で0.35m前後,後者で0.2〜0.6mと前者の方が有利であった。しかし,前者は気象条件によって単独測位に陥り1.5mを上回る場合があった。一方,後者は気象条件よりも衛星配置による変動が大きかった。 2.作物ストレスの計測 波長250-1100mmの分光放射計(オプトリサーチHSR-8100)を用いて,1〜3番草刈取り時に,刈り倒し列に沿って反射特性を計測した。正規化植生指数を求めたところ,2番草と3番草では,牧草の乾物収量との間に相関が見られた。しかし,1番草では相関無しと判断された。各刈取り番草毎に圃場の任意の位置から牧草を採取後冷凍保存した。現在分析中で,引き続き栄養評価との関連について検討する。 3.圃場情報収集システムの作成 附属農場の土壌の特性値や気象条件および中波ビーコンによる位置補正情報をリアルタイムに情報収集できるLAN無線によるシステムを試作した。 4.飼料作物と土壌との間の窒素動態の把握 デントコーンの場合,堆肥多用区では散布直後の土壌の硝酸態窒素濃度が10ppmを越える場合があった。しかし,青刈りおよびサイレージの乾物中の硝酸態窒素濃度およびアンモニア態窒素濃度はいずれも基準値以下であった。一方,採草地の場合はいずれも基準値以下であった。 5.収量と土壌の理化学性のセミバリアンス解析 昨年と同様,収量のサンプリング面積は6m×6m以下が適切であると判断された。また,土壌の理化学性も同様で硝酸態窒素濃度とアンモニウム態窒素濃度の場合が10m以下とする必要がある一方,pHの場合にはそれより長い距離でも空間依存性を保証できるという結果となった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 古橋 拡明: "デントコーン畑における精密ほ場管理"農業機械学会東北支部報. 50. 45-48 (2003)
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[Publications] 高野 剛: "GPSによる地形測量(第2報)"農業機械学会東北支部報. 50. 49-54 (2003)
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[Publications] 嶋田 浩: "ステレオ撮影による簡易4バンドカメラシステムの開発"農業機械学会東北支部報. 50. 25-28 (2003)