2002 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類精原細胞の増殖分化に関連する特異的遺伝子発現の解析
Project/Area Number |
14560231
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
金澤 卓弥 茨城大学, 農学部, 助手 (70272119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 恭善 茨城大学, 農学部, 助教授 (00302331)
後藤 英夫 独立行政法人農業生物資源研究所, 生体防御研究グループ・疾患モデル動物研究チーム, チーム長 (70211919)
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Keywords | 雄性生殖細胞 / 差次的遺伝子発現 / 精巣 / 哺乳動物 |
Research Abstract |
本年度は、精巣内生殖細胞の増殖・分化開始の過程において特異的に発現する遺伝子を同定し、さらにその遺伝子転写物を検出するためのプローブを作製し、そのプローブを用いてドットブロットハイブリダイゼーションやノーザンハイブリダイゼーションなどを行い、精子形成細胞の増殖および分化と特定遺伝子の発現時期との関連性を調べることを目的とした。 (1)ディファレンシャルディスプレー法による精原細胞増殖再開期に発現する遺伝子cDNAの検出 精原細胞が増殖を停止した状態にある若齢雄の精巣と増殖を再開した状態にある精巣組織をそれぞれ摘出した。これをホモジナイズしてAGPC法により総RNAを抽出し、高速冷却遠心機により分離した。総RNAを鋳型としてアンカーオリゴdTプライマーを用いて逆転写反応を行い、cDNA断片を作製した。次に、任意(arbitrary)プライマーを用いてPCRを行い、cDNA断片を増幅した。このPCR産物をゲル電気泳動で展開し、時期特異的に検出されるバンドを切り出してcDNA断片を精製した。 (2)時期特異的cDNAの同定 精製したcDNAをさらに増幅しこれを鋳型としてPCR標識を行い、標識cDNAを作製した。これをプローブとして半定量的なドットハイブリダイゼーションやノーザンハイブリダイゼーションを行い、組織中のmRNAの量に差のあるものを選別した。 (3)cDNAクローニング 精製したcDNA断片をクローニングベクターに組み込み、大腸菌にトランスフェクトしてライブラリーを作製し、クローン化した。
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Research Products
(2 results)