2004 Fiscal Year Annual Research Report
子牛における第四胃内投与メチオニン、リジンの代謝と利用
Project/Area Number |
14560239
|
Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
阿部 又信 麻布大学, 獣医学部, 教授 (00120949)
|
Keywords | 子牛 / アミノ酸代謝 / 食道溝(第二胃溝) / メチオニン / リジン / アルギニン / 分岐鎖アミノ酸 / フェニルアラニン |
Research Abstract |
実験6:CPおよびTDN摂取量がMet代謝に及ぼす影響について再検討した。子牛16頭を4区に分け、TDNおよびCP摂取量それぞれ高低2水準となるよう基礎飼料を給与し、DL-Met 15g/dを食道溝経由で投与した結果、CPおよびTDN水準の増加はN蓄積を増加させ、それに伴い血漿Met濃度が減少した。実験7:実験6の結果はMet代謝が分岐鎖アミノ酸(BCAA)およびPhe代謝と関連する可能性を否定しない。そこで、BCAAおよびPheの第四胃内投与によるMetインバランス改善効果を調べた。子牛に対してインバランス水準のDL-Metを投与し、さらにVal+Leu+Ile、またはそれらに加えてPheを食道溝経由投与してN出納および血漿遊離アミノ酸濃度を測定した。しかし、Met 20g/dではインバランスを生じなかったため、BCAA、Pheの投与効果は不明であった。実験8:D-MetはL-Metより代謝速度が遅いので、D-およびL-Metを第四胃内に投与した場合、血漿Met、BCAA、Phe濃度に差が生じるか否か検討した。子牛28頭を7区に分け、対照区には温湯のみ、2〜4区には温湯にD-Metを4,8,16g/d溶解し、5〜7区にはL-Metを4,8,16g/d溶解し、いずれも食道溝経由で投与した。その結果、4g/d投与時の血漿Met濃度はD-Met>L-Metであったが、それ以上の投与量では差がなかった。また、血漿BCAAおよびPhe濃度はすべての投与量でD-、L-Met間に差がなかった。
|
Research Products
(3 results)