2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560282
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
鮫島 一彦 高知大学, 農学部, 教授 (50038254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 貢三 高知大学, 農学部, 助教授 (40193718)
櫻井 孝志 高知大学, 農学部, 助教授 (70178614)
山本 武 高知大学, 農学部, 教授 (60036324)
伊藤 慶明 高知大学, 農学部, 教授 (20140337)
藤原 新二 高知大学, 農学部, 助教授 (50036753)
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Keywords | ケナフ / 繊維植物 / タンパク質 / 繊維長 / 排水処理 / 木質炭化物 / 種子 |
Research Abstract |
「繊維作物ケナフの多角的利用に関する基礎的研究」は、これまで樹木のみで達成しようとしてきた人類の植物繊維資源利用体系を繊維植物であるケナフの栽培と多角的な加工、利用技術を加えることによって、解決の糸口をつかもうとするものである。 平成15年度(2003年度)に行った研究実績をまとめると次ぎのようになる。 1)高知大学付属農場で家畜排せつ物を肥料としたケナフの栽培は本年度で4年目であるが、これまでと異なり冷夏と播種の遅れなどで収穫量はかなり低下したが、それなりの収穫量は確保できた。2)ケナフ靭皮の処理法の検討では、これまでの処理法のFTIR、X線回折データから、最適処理法を選定し、学会発表した。3)ケナフ品種のスクリーニング法と関係する靭皮部の層状分離法についての新たなデータを取得した。4)ケナフ種子の化学組成分析を行い、今後の基礎データを得た。5)ケナフ炭の排水処理に関して、汚濁物質との関係をその他の木質炭化物と比較検討した。6)ケナフ葉の化学分析とかまぼこへの添加効果を検討し、ホウレンソウなどより豊富なタンパク質を含んでいること、かまぼこへの添加には中和処理が必要であることなどを明らかにした。7)北京で開催されたケナフ国際会議で基調講演を行うとともに研究発表(2件)を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] S.Keshk, W.Suwinarti, K.Sameshima: "Comparison of Different Treatment Sequences of Kenaf Bast Fiber for Hihg Viscosity"Proceedings of The 48^<th> Lignin Symposium(Fukui). 134-137 (2003)
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[Publications] Kazuhiko Sameshima: "Research and Development Status of Kenaf, an Old but Newly Recognized Fiber crop in Japan"Abstracts of International Kenaf Symposium (Beijing). 4 (2003)
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[Publications] K.Sameshima, J.Yimrattanabovorn, K.Iwasaki, T.Nishimura et al.: "Use of Kenaf (Hibiscus cannabinus L.) in Tertiary Treatment System for Domestic Wastewater"Abstracts of International Kenaf Symposium (Beijing). 28 (2003)
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[Publications] K.Sameshima, K.Mijyaji, I.Sameshima, Y.Kuzume: "Activities of the Kenaf Society of Kochi, Japan"Abstracts of International Kenaf Symposium (Beijing). 60 (2003)
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[Publications] 鮫島一彦, 中川 渚, 鮫島沙子: "各種木質酢液の殺蟻作用の比較"日本木材学会中国四国師部第15回研究発表会要旨集(広島). 54-56 (2003)