代謝工学的手法を用いたクエン酸からのポリグルタミン酸の生産

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14560283
• Research Institution: Osaka Prefecture University
• Principal Investigator: 宮武 和孝 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (70094513)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 中澤 昌美 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (90343417) ; 上田 光宏 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (50254438)
• Keywords: 代謝工学 / クエン酸 / クエン酸トランスポーター / ポリグルタミン酸 / 納豆菌 / 遺伝子導入

Research Abstract

クエン酸トランスポーターの性質を明らかにするために、遺伝子レベルで研究を行う。特に大腸菌への導入あるいは、Bacillusに導入することによりその機構と機能を解析し、梅酢あるいは食品刑廃棄物から高付加価値物質に変換するための研究や環境浄化のため、クエン酸を資化させ、ポリグルタミン酸へ変換することを目的とした。
本年度の研究成果は、1)クエン酸の取り込みに関与していると思われる遺伝子のクローニングを行いCitM、YxiQ、遺伝子を大腸菌にて発現し、これらの遺伝子が大腸菌において機能していることを明らかにした。
2)またMg^<2+>が大腸菌あるいはB.nattoにおけるクエン酸の取り込みに影響を及ぼしていることを明らかにした。さらに、好気条件での培養だけでなく、静置培養でも良好な生育があること、酵母抽出物を添加することでより、生育促進効果が見られた。
3)さらに効率的なクエン酸変換を目指して,近縁種である枯草菌のゲノムよりクエン酸トランスポーターと相同性の高いyraO遺伝子をクローニングし、発現ベクターにサブクローニングして、納豆菌での発現を試み、その効果について検討中である。

Research Products

• [Publications] M.Nakazawa, S.Takenaka, M.Ueda, H.Inui, Y.Nakano, K.Miyatake: "Pyuvate : NADP+ oxidoreductase is stabilized by its cofactur, thiamin Pyrophosphate, in mitochondria of Euglena gracilis"Archives of Biochemistry and Biophysics. 411. 183-188 (2003)
• [Publications] M.Inui, T.Adachi, M.Ueda, C.Mori, T.Iguchi, K.miyatake: "Effect of UV screens and preservatives on vitellogenin and choriogenin production in male madaka (Oryzias latipes)"Toxicology. 194. 43-50 (2003)
• [Publications] 宮武 和孝: "バイオマスエネルギー施策と社会構築"エネルギー・資源学会. 24(2). 119-124 (2003)