2003 Fiscal Year Annual Research Report
全反射蛍光顕微鏡を用いたカルシウムシグナルにより惹起されるPKC活性化機構の解析
Project/Area Number |
14570038
|
Research Institution | HAMAMATSU UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
最上 秀夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90311604)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井原 勇人 浜松医科大学, 医学部, 助手 (00223298)
|
Keywords | Ca2+ signal / protein kinase C / insulin secretion |
Research Abstract |
これまでに我々はインスリン分泌細胞(INS-1)を用いて脱分極刺激による電位依存性Ca^<2+>チャネル(VDCC)からのCa^<2+>流入によるPKCの活性化機構を検討してきた。INS-1細胞においては従来からのPKCの活性化経路であるアセチルコリンやCCKによる経路以外に、脱分極刺激によるVDCCを介したCa^<2+>流入がCa^<2+>依存性conventional PKCだけでなく構造的にCa^<2+>非依存性に活性化されるnovel PKCも活性化することを示した。Ca^<2+>流入シグナルによるPKC活性化機構はCa^<2+>依存性フォスフォリパーゼC(PLC)の活性化のよることが判明した。更に、我々はcAMP mobilizing agonistであるglucagon like peptide-1 (GLP-1)がカルシウムシグナルを介してPKCシグナルを調節する可能性を検討した。GLP-1はINS-1細胞の細胞内Ca^<2+>の上昇を惹起または細胞内Ca^<2+>オシレーションを増強して内因性のPKCα及びPKCεを活性化することが、両者の局在変化を指標として示唆された。実際、GLP-1はPKCの基質であるmyristlated alanine-rich C kinase substrate (MARCKS)を活性化した。また、GLP-1によるMARCKSのリン酸化は、PKC阻害剤にて抑制された。現在、我々はGLP-1によるインスリン分泌促進作用が、PKC阻害薬にて抑制されうるか検討中である。
|
Research Products
(1 results)