2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14570060
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
久保田 富夫 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70315711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大嶋 伸雄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30315709)
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Keywords | 睡眠時姿勢 / 睡眠習慣 / 睡眠感 / アンケート調査 / 睡眠脳波 / ビデオ録画 |
Research Abstract |
我々は睡眠中、無意識のうちに何度も寝返りし、自由な体位変換をおこなっている。今回我々は、自分自身で体位変換が出来ない患者が少しでも楽な体位で眠れないかと考えた。そして、臨床におけるよりよい他動的体位変換についての基礎データを得ることを目的に、ビデオを用いた夜間の体位変換分析と睡眠感についてのアンケート調査を行い、検討した。さらに、脳波測定により、寝返りと睡眠深度の関係に注目し、臨床場面での他動的な寝返りについて応用していくための基礎データを得た。対象者は9名の健常成人女性とした。対象者は連続した3日間の実験セッションに参加した。18時に実験室に集合し、簡単な健康に関する問診の後、夕食を摂取した。23時45分に入床を促し、その後ビデオカメラによる睡眠体位の記録と脳波測定を開始した。そして、7時30分に起床を促し、入眠時刻・覚醒時刻・起床時刻・睡眠感についてのアンケートを行った。実験セッション2日目の18時に再び実験室に集合したのち、1日目と同様の実験手順とし、3日目はアンケート記入終了の後、実験終了とした。睡眠環境について、室内温度を26.0℃、湿度60%、照度は10lux以下とした。枕の高さなどの睡眠環境については通常の睡眠時の環境に近いよう配慮した。実験は夜間2日間測定を行い、1日目と2日目の値について分析し、比較検討した。ビデオに記録した画像より、体位は28パターン(頭部、胸部、腰部)に分類し、その回数と持続時間を記録したものを、睡眠時の体位についての事前アンケートとともに比較した。睡眠中の体位変換回数については、午前0時から7時30分までの睡眠区間のうち、0時から2時30分までを睡眠前期、2時30分から5時を睡眠中期、5時から7時30分までを睡眠後期として分析した。結果は現在、体位変換分析・アンケートとの比較については終了しているが、睡眠脳波について分析中である。
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