2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14570088
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
中木 敏夫 帝京大学, 医学部, 教授 (30164148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 暢子 帝京大学, 医学部, 助手 (30317698)
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Keywords | ロテノン / 黒質 / tyrosine hydroxylase / α-シヌクレイン / 神経死 / パーキンソン病 / ドパミン / Alzet minipump |
Research Abstract |
約30匹のラットに浸透圧ミニポンプによりロテノンを慢性持続静脈内注射することによりParkinson病(パ病)モデルをすでに作成した。ロテノシ(1.5,2.0,2.5mg/kg/day)を自動持続注入ポンプ(Alzet minipump)を用いてラット右総頚静脈内に投与した。パ病発症の評価は、自発運動量自動測定、生化学的および形態学的の3つの方法により行った。形態学的には、黒質及び線条体のtyrosine hydroxylase,α-シヌクレインの免疫組織染色による神経死の評価を行い、生化学的には、線条体ドパミンの定量を行った。投与開始時体重は各群約300gであったが、ロテノン投与群は対照群に比べて体重増加が少なく、特に2.5mg群は最大55gもの差が見られた。術後28日生存率は、それぞれ90,80,45%であった。一方、S-mexによる運動量は1.5,2.Omg群では対照群と有意差は見られず、2.5mg群は術後3週間は有意に低下したが、4週目には回復し対照群と差がなくなっていた。tyrosine hydroxylase及びα-シヌクレイン免疫組織染色ではいずれの群も有意差は見られなかった。その後対照群と無手術無投与群を比較したところ、対照群ではtyrosine hydroxylase免疫活性の低下が見られた。 従って、原報とは異なりモデルと呼ぶには著しく不完全であると結論せざるを得ない。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mishima, A.: "Nigrostriatal pathway latelality in unlesioned old female rats"Neurosci Res Commun. 30. 63-70 (2002)
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[Publications] Suzuki, E.: "Antipsychotic, antidepressant, anxiolytic, and anticonvulsant drugs induce type II nitric oxide synthase mRNA in rat brain"Neurosci Lett. 333. 217-219 (2002)