2003 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗動脈硬化因子・神経型NO合成酵素の血管壁遺伝子発現調節機構の解明
Project/Area Number |
14570096
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health |
Principal Investigator |
筒井 正人 産業医科大学, 薬理学, 助教授 (70309962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下川 宏明 九州大学, 大学院・医学研究院・循環器内科学, 助教授 (00235681)
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Keywords | 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / 血管 / 動脈硬化 / 遺伝子 / 発現 / 平滑筋 / 誘導 |
Research Abstract |
【目的】我々は、神経型NO合成酵素(nNOS)が新規抗動脈硬化因子として機能することを見出した(FASEB J.2002)。本研究では、血管壁細胞におけるnNOSの発現調節機構を解明することを目的とした。 【方法】ラット大動脈平滑筋培養細胞を実験に使用した。nNOS mRNAの発現はRT-PCRで、nNOS蛋白の発現はWestern blotで評価した。 【結果】血小板由来増殖因子(PDGF-BB)は、ラット大動脈平滑筋培養細胞のnNOS mRNA及び蛋白レベルを時間依存性(0.5〜5日)及び濃度依存性(10〜200ng/ml)に増加させた。この増加は、Mitogen-activated protein (MAP) kinase cascade阻害薬(PD98059/U0126)並びにMAP kinase dominant-negative変異体の遺伝子導入によって有意に抑制された。Angiotensin II (10^<-7>M,1〜3日)及びInterleukin-1beta (10ng/ml,1〜3日)も、ラット大動脈平滑筋培養細胞のnNOS mRNA及び蛋白レベルを有意に増加させた。この増加は、NF-kB阻害薬(PDTC/TPCK)によって有意に抑制された。 【総括】平成15年度の成果として、PDGFがMAP kinaseを介して血管平滑筋細胞のnNOS発現を増加させること、及びAngiotensin II/Interleukin-1betaもNF-kBを介して同細胞のnNOS発現を増加させることを明らかにすることが出来た。神経系では恒常的に発現するnNOSが、血管系では炎症性/増殖性刺激によって発現調節を受けていることが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tsutsui M, et al.: "Neuronal nitric oxide synthase as a novel antiatherogenic factor"Journal of Atherosclerosis and Thrombosis. 未定. (2004)
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[Publications] Horiuchi M, et al.: "Upregulation of vascular extracellular superoxide dismutase in patients with acute coronary syndromes"Arteriosclerosis Thrombosis and Vascular Biology. 24. 106-111 (2004)
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[Publications] Kobayashi K, et al.: "Vasospastic angina in a 16-year-old female"Circulation Journal. 67. 467-469 (2003)
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[Publications] 筒井正人, 他: "iNOSの遺伝子、産生調節機構、生理活性"日本臨床. 未定. (2004)