2003 Fiscal Year Annual Research Report
足場依存性に関与する新規遺伝子E6DG1の機能解析
Project/Area Number |
14570116
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
白澤 浩 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00216194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古関 明彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40225446)
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Keywords | 足場依存性 / HPV / E6 |
Research Abstract |
マウスE6DG1 cDNA配列よりマウスゲノムを検索した結果、更に上流より転写されるcDNAの存在が明らかになり、この上流より転写されるマウスcDNAのヒトホモローグcDNAを同定することが出来た。データベース上のヒトホモローグcDNAの下流部分には、我々がクローニングしたマウスE6DG1 cDNAとの間に殆どホモロジーは無いことも明らかとなり、当初E6DG1のヒトホモローグが見出せなかった理由であることが判った。 この上流部分を含んだcDNAがコードするタンパク質は60Sリボゾームタンパク質L7に高いホモロジーを示すことから、リボゾームタンパク質のファミリーに属するものと推測した。 イーストにおいて、リボゾームタンパク質L7にホモロジーの高いタンパク質Rlp7pが既に同定されているが、系統樹解析の結果、マウスおよびヒトE6DG1は、このイーストRlp7pのマウスあるいはヒトホモローグであることが推測された。 また、Rlp7pのRNA結合ドメインと高いホモロジーを有する部分がE6DG1に存在することから、イーストRlp7pと同様にリボゾームのプロセッシングの律速段階を調節することにより、細胞の増殖に関与しているとの作業仮説を立てた。 今後は、iRNAによるE6DG1ノックアウトの系を確立し、細胞増殖およびリボゾームプロセッシングへの影響の検討を行う。また、プロモーター領域の解析を進め、HPV E6による調節機構解明を行う予定である。この解析は、腫瘍ウイルスが細胞の増殖を制御する新たな経路の発見へと導くものと考える。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sakao, S. et al.: "Expression of the potential novel gene E6DG1 downregulated by the E6 protein of human papillomavirus type 16 is correlated with anchorage-independent growth."Int.J.Oncol.. 21. 237-279 (2002)
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[Publications] Hirano, T. et al.: "Dominant negative MEKK1 inhibits survival of pancreatic cancer cells."Oncogene. 21. 5923-5928 (2002)
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[Publications] Kawamata, Y. et al.: "HPV 16-E6-mediated degradation of intrinsic p53 is compensated by upregulation of p53 gene expression in normal cervical keratinocytes."Int.J.Oncol.. 21. 561-567 (2002)
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[Publications] Komoda, F. et al.: "MEKK1 induces c-Jun complexes that act as negative regulators for cell survival and proliferation of HCC cells."Int.J.Oncol.. 21. 553-559 (2002)
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[Publications] Okutomi, Y. et al.: "Survival regulation in pancreatic cancer cells by c-Jun."Int.J.Oncol.. 23. 1127-1134 (2003)
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[Publications] Okamoto, H. et al.: "Dynamic changes in AP-1 transcription factor DNA binding activity in rat brain following administration of antidepressant amitriptyline and brain-derived neurotrophic factor."Neuropharmacology. 45. 251-259 (2003)