2003 Fiscal Year Annual Research Report
マウス肺線維症関連遺伝子epの機能と肺線維化の解析
Project/Area Number |
14570200
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Research Institution | JUNTENDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
熊坂 利夫 順天堂大学, 医学部, 講師 (00286709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石堂 一巳 順天堂大学, 医学部, 講師 (40212906)
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Keywords | Pale ear / 肺線維症 / Procollagen mRNAs / 胎児線維芽細胞 / Real time RT-PCR / TGF-beta |
Research Abstract |
【はじめに】Hermansky-Pudlak症候群(HP症候群)の原因遺伝子であるヒトHPS-1遺伝子と相同であるep遺伝子異常を有するPale earマウスの線維芽細胞(PE5)を用い、TGF-betasに対するProcollagen mRNAsの発現により、Pale earマウス線維芽細胞の肺線維化への関与を検討する。【方法】PE5およびC57BL/Jマウス線維芽細胞を用い、1x10^5個の細胞に、porcine TGF-b1、2を用い、濃度0、0.001、0.01、0.1、1、10ng/mlおよび5ng/mlの一定濃度で」0,1,2,8,18,24時間培養した群を作成。これらからRNAを抽出し、Procollaegen typeI(PC-I)、III(PC-III)mRNAに対し、Real-time RT-PCRを施行。【結果】PE5はTGF-b2刺激でPC-ImRNAはPE5に容量依存性に発現亢進の傾向を認めたが、TGF-b1刺激ではPC-I,IIImRNA発現亢進はなかった。また、PE5はTGF-b2では時間依存性にPC-I,IIImRNAともに発現の亢進を認めたが、TGF-b1刺激でコントロールと有意差はなかった。 【考察】TGF-b isoformはin vitroにおいて、procollagenを産生することによる線維化を促進し、それは時間および投与量に依存するとされている。Pale earを用いた実験におけるシリカ刺激PC-ImRNA発現亢進とともに肺内のTGF-b2発現の亢進が認めた。今回、Pale ear胎児線維芽細胞はTGF-b2刺激に容量および時間依存性にPC-I or IIImRNA発現が亢進したことにより、Pale earの肺線維化はサイトカインの刺激のみならず、線維芽細胞自身の被刺激性の亢進とあいまって起こる可能が示唆された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yoshioka Y, Kumasaka T, Ishidoh K, Kominami E, Mitani K, et al.: "Inflammatory response and cathepsins in silica-exposed Hermansky-Pudlak syndrome model pale ear mice"Pathology International. 54. 322-331 (2004)