2003 Fiscal Year Annual Research Report
メモリー表現型T細胞を過剰に持つ突然変異マウスからの責任遺伝子単離とその機能解析
Project/Area Number |
14570275
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 正晃 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00250514)
|
Keywords | メモリー / T細胞 / 自己免疫 / マウス / ゲノム |
Research Abstract |
メモリーT細胞を過剰に持ちC57BL10#4マウスの解析: C57BL10#4マウスをNZBマウスに掛け合わせ、C57BL10#4と同様の形質を持つF2マウス約100匹と持たないマウス約40匹を得た。染色体DNAを抽出してMITマーカーを用いたPCR法にて責任遺伝子の存在する遺伝子座を約1センチモルガンまで狭めることができた。その断片には約40遺伝子存在していた。その中の20遺伝子に関してコントロールとC57BL10#4マウスの脾臓、骨髄を用いてRTPCRを行ったところ1つの遺伝子の発現が大きくコントロールとC57BL10#4で異なっていた。バンドのサイズは同一だがスプライシング産物の量比が有為に異なっていた。この原因としてこの遺伝子内に変異が有りその影響でmRNAの発現される種類が異なることあるいはC57BL10#4マウスの変異のために脾臓および骨髄に存在する細胞集団が異なってその影響でmRNAの発現される種類が異なることが考えられた。そのために、その遺伝子に関して染色体遺伝子の塩基配列を解析したところエクソン部には変異を認めることができなかったがイントロン部に2カ所変異を認めた。加えて、コントロールとC57BL10#4マウスの胸腺からDN3細胞をソーターで単離してその遺伝子のmRNAの発現をRTPCRで解析した。その遺伝子の発現はC57BL10#4マウスで有為に高かった。以上の2つの結果はその遺伝子内の変異がコントロールとC57BL10#4の形質の差を反映していることを強く示唆するものである。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Yasukawa, H., et al.: "IL-6 induces an anti-inflammatory response in the absence of SOCS3 in macrophages"Nature Immunology. 4. 551-556 (2003)
-
[Publications] Ishihara, K., et al.: "The point mutation of Y759 of the IL-6 family receptor gpl30 synergizes with HTLV-1 pX in promoting RA-like arthritis"Int.Immunol.. 16. 455-465 (2003)
-
[Publications] Yamashita, K., et al.: "Long-term acceptance of rat cardiac allografts on the basis of a denovirus mediated CD40Ig plus CTLA4Ig gene therapies"Transplantation. 15・76. 1089-1096 (2003)
-
[Publications] Tosa N., et al.: "Critical function of T cell death-associated gene 8 in glucocorticoid-induced thymocyte apoptosis"Int.Immunol.. 15. 741-749 (2003)
-
[Publications] Kanaya K., et al.: "Combined gene therapy with adenovirus vectors containing CTLA4Ig and CD40Ig prolongs survival of composite tissue allografts in rat model"Transplantation. 75. 275-281 (2003)