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2002 Fiscal Year Annual Research Report

腸管免疫におけるマウスTL抗原の役割と炎症性腸疾患への関与の検索

Research Project

Project/Area Number 14570293
Research InstitutionAichi Cancer Center Research Institute

Principal Investigator

辻村 邦夫  愛知県がんセンター, 腫瘍免疫学部, 主任研究員 (10227407)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小幡 裕一  理化学研究所, バイオリソースセンター, 部長 (30177290)
KeywordsTL抗原 / CTL / テトラマー / CD8
Research Abstract

TL抗原は主要組織適合抗原(MHC)クラスIb群に属し、すべてのマウスの腸上皮細胞に発現する。また正常胸腺においては、TL抗原を発現するマウス(A系等)と発現しないマウス(C3H等)がある。今年度はTL抗原特異的CTLの認識機構に重点をおいで検索を行ない、以下の結果を得た。
(1)大腸菌由来のリコンビナント蛋白であるT3^b-TLとβ_2Mを用いて、抗原物質を添加せずにTLテトラマーを作成した。本テトラマーがTL抗原特異的CTLと反応性を示すことより、これらCTLはTL分子と抗原物質により形成されるエピトープではなく、Framework自身を認識していることが示された。
(2)TL抗原特異的CTLのCD8依存性の解析:TL抗原特異的CTLはα3ドメインをH-2K^bに置換したキメラTL分子(TL/H-2K^b)を発現する遺伝子導入細胞株により刺激されINF-γを産生したが、α3ドメインをHLA-A2に置換したキメラTL分子(TL/A2)を発現する遺伝子導入細胞株では刺激されなかった。この実験結果よりH-2K^b分子のα3ドメインのCD8結合性はTLのα3ドメインに比して低いが、それでもCTLがα1/α2ドメインを認識する際には結合補助能力を保っているにとが示された。TL抗原特異的CTLがTL/A2発現細胞株で刺激されなかった理由は、マウスCD8に対するHLA-A2分子のα3ドメインの親和性が低いことに起因すると考えられた。この結果から、TL抗原特異的CTLに発現するTCRの親和性は比較的低く、CTLがTL抗原を認識して細胞傷害性を発揮するためにはCD8分子の結合補助能力が必須であるが、TL分子ほどの結合性の強さは必要ではなく、H-2K^bでも十分であることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Kuzushima et al.: "Tetramer-assisted identification and characterization of epitopes recognized by HLA A^*2402-restricted Epstein-Barr virus-specific CD8^+ T cells"Blood. 101. 1460-1468 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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