2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規結核ワクチン(DNA,rBCG,融合蛋白)作製と新しいキラーT細胞分化機構
Project/Area Number |
14570294
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Research Institution | Clinical Research Center, National Hospital Organization, Kinki-Chuo Chest Medical Center |
Principal Investigator |
岡田 全司 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター, 臨床研究センター長 (40160684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 直也 長崎大学, 歯学部, 助教授 (70223930)
吉田 栄人 自治医科大学, 医学部, 講師 (10296121)
鈴木 克洋 独立行政法人近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター・感染症研究部, 部長 (00206468)
井上 義一 独立行政法人近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター・呼吸不全・難治性肺疾患研究部, 部長 (90240895)
源 誠二郎 独立行政法人近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター・感染症研究部, 室長 (40212237)
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Keywords | 結核ワクチン / キラーT細胞 / DNAワクチン / リコンビナントBCG / マクロファージ / Granulysin / SCIDマウス / IL-6遺伝子 |
Research Abstract |
1.結核菌症のキラーT細胞分化機構: (1)抗結核キラーT細胞から産出されるGranulysin〔15kdのGranulysin(15KGra)〕が結核殺傷に極めて重要な役割を果たしている発見をした。GraはMφ内結核菌を殺傷した。(2)結核患者キラーT細胞から分泌されるkiller secretory protein (Ksp37)が血清中で低下していることを初めて明らかにした。(3)15K Gra DNAワクチンは結核予防効果を示した。(a)15K Granulysin DNAワクチン(b)9K Granulysin DNAワクチン(c)分泌型9K Granulysin DNAワクチン(d)Adenovirusベクター/15K Granulysinワクチンをすでに作製した。(4)15K Gra Transgenicマウスを初めて作製し、Granulysin transgenicマウスは生体内の抗結核菌殺傷作用のみでなく、結核に対するキラーT細胞の分化誘導を増強した。また、結核菌に対するT細胞増殖能増強作用とIFN-γ産生増強効果を示した。 2.新しい結核予防ワクチンの開発 (1)新しいDNAワクチンの開発 (1)BCGワクチンより1万倍強力な結核予防ワクチン(HVJ/Hsp65+IL-12DNAワクチン)開発に成功した。 (2)カニクイザルの系で世界で初めて、結核予防ワクチンの有効性を示した。(Vaccine 2005)これらのワクチン効果とキラーT誘導活性は相関した。 3.新しい結核治療ワクチンの開発(Hsp65DNA+IL-12DNAワクチン) 上記のHsp65+IL-12DNAワクチンは結核治療ワクチン効果も示し、世界で初めて結核治療ワクチンを創製することに成功した。これらの治療ワクチン効果と、IFN-γ産生細胞の増殖(Elispotアッセイで測定)活性は相関した。
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Research Products
(19 results)