2002 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイ技術を応用した変異原性評価法の開発
Project/Area Number |
14570305
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中島 宏 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80217710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大前 和幸 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60118924)
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Keywords | DNAチップ / 変異原 / マイトマイシンC / メチルニトロソウレア / 発現プロファイル |
Research Abstract |
平成14年度は、2本鎖DNAの鎖間に架橋を形成するマイトマイシンC(以下、MMC)、アルキル化剤メチルニトロソウレア(以下、MNU)について検討中である。当初、ホルムアミドについて検討の予定であったが、リンパ球では、DNAと蛋白のクロスリンクが、非酵素的に解消されることが明かになったのでMNUに変更した。MMCについては、リンパ球を分離後、レクチンで一日刺激し、0.025μM、0.1μM、0.3μMの3段階で3時間MMCに曝露した。viabilityをみたところ0.1μMを境に細胞数が低下していたので、0.025μM(L)と0.1μM(H)を曝露濃度にした。本実験では、これまでの経験から遺伝子の発現状態の変化が多彩である曝露24時間後にRNAを回収、cDNA、cRNAを合成しDNAチップにハイブリさせた。コントロールと(H)の比較では、アポトーシス関連因子eat me signalのひとつであるCED-6が顕著な発現亢進を示した。アポトーシスに陥った細胞は、貧食により除去されるが、MMCもアポトーシスを起こすことが知られている。MNUの予備実験では、MMCと同様にレクチンで刺激し、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、の3濃度で3時間曝露しviabilityを検討した。200μg/mlでは細胞数が統計学的にも有意に低下したため、100および200μg/mlを曝露濃度とした。現在、MNUの本実験を実施中である
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