2004 Fiscal Year Annual Research Report
医療事故防止のための医療従事者のストレス軽減プログラム作成に関する研究
Project/Area Number |
14570359
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
下光 輝一 東京医科大学, 医学部, 教授 (90206243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 正彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (40074570)
行岡 哲男 東京医科大学, 医学部, 教授 (00182668)
小田切 優子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90276907)
大谷 由美子 東京医科大学, 医学部, 講師 (00074724)
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Keywords | 医療事故 / ストレス / リスクマネジメント |
Research Abstract |
昨年度、無作為化比較対照介入試験RCTのためのベースライン調査として、ストレス問診を実施し、その結果を配布し心の健康への気づきを促し、介入プログラムに着手した。本年度は介入を開始し、その効果評価を実施し、ストレス軽減対策マニュアルを完成させる。 方策としては、1)ストレス要因に対するアプローチと、2)ストレス反応(心理的身体的健康状態)に対するアプローチの2本立てとし、対象となる診療科、あるいは病棟を無作為に3群に分類し、(1)ストレス要因対策群、(2)ストレス反応対策群、(3)対照群とした。倫理面に配慮して最終的なリスクマネジメントマニュアル作成後は、すべての部・科において対策を実施することとした。 具体的介入としては、まず、対象部署を病棟と外来等に2層化し、各層それぞれを乱数表を用いてABCの3群に割り付けた。A群はストレス状態に対するアプローチとして、こころの健康への気づきを促すためのストレス問診自己チェックシートを配布し、セルフケアを勧めた。さらに、ストレス対処として人間関係とコミュニケーションおよびメンタルヘルスについての基礎的講義を1回開催し、その後、グループワークを2回実施した。グループワークでは自分がどのような人間関係を持つ傾向があるのかを検討し、また、創造的な対話を考え、良好な人間関係を形成するための積極的傾聴法について学び、部署内でのストレス対策をすすめた。B群のストレス要因に対するアプローチでは安全管理室と連携して仕事を観察法やチェックリストにより評価し、解決策をリスクマネジメントマニュアル案として検討中である。
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