2002 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリアDNA・呼吸鎖関連領域の多型と発現解析による低酸素性急死事例の研究
Project/Area Number |
14570381
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本田 克也 筑波大学, 社会医学系, 教授 (00240789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 榮之介 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (30138416)
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Keywords | マイクロダイゼクション / ミトコンドリアDNA / 偽遺伝子 / 窒息 / 急死 / 解剖 / DNA定量 |
Research Abstract |
本年度は,法医解剖された遺体のうち,窒息死,あるいは呼吸器系疾患,あるいは急性心臓死や循環器系疾患による低酸素状態が誘発される突然死例を対象にした。その死因を明確にする目的で,遺族の承諾を得て採取した、病理組織標本作用に脳と心筋の一部を凍結標本とし,凍結切片薄切を行った後,マイクロダイゼクション(エッペンドルフ社製)により同種細胞を切り出し,目的とする領域をPCR増幅した。以上の方法については、適切な実験手技が確立できた。 領域としては,呼吸鎖関連領域のダイレクト・シークェンスと核内DNAのミトコンドリアDNA偽遺伝子のダイレクトシークェンスも行い塩基変異について検索しているが、呼吸鎖関連領域と急死例との関連性について事例を集めつつ検索中である。 窒息状態の経過が長い事例においては、比較的良好な結果が得られたが、臓期別では心臓や腎臓にて良好な結果が得られた。また脳は酸欠に弱いため、試料としての有用性が期待されたが、細胞の崩壊が早く、データにはバラつきが見られた。 また解剖により採取された血液から白血球を分離し,ゲノムDNAを抽出した後,リアルタイムPCRにて,ミトコンドリアDNAの定量を行ったが、方法としては2段階PCR法が目的とする領域を効率良く増幅できることが明らかになった。具体的にはIst PCRにて約1000bpを増幅し,2回目のPCRにて126bpを増幅することがもっとも検出が容易であることが判明し、その実験プロトコールを確定し、データ解析中である。
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Research Products
(1 results)