2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14570384
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
太田 正穂 信州大学, 医学部, 講師 (50115333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅村 英樹 信州大学, 医学部, 助手 (80324250)
高柳 カヨ子 信州大学, 医学部, 助手 (60313847)
福島 弘文 信州大学, 医学部, 教授 (70135218)
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
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Keywords | HLA / マイクロサテライト / ハプロタイプ / DNA多型 / 人種 / 遺伝子分布 |
Research Abstract |
HLA遺伝子多型について日本人と他の集団における遺伝子頻度、ハプロタイプ頻度の分布の比較を行い、そのデータベースを作成した。東北アジアに位置する日本民族は、韓国、東南アジアを経た幾通りの民族移動により形成されていることが、HLAハプロタイプ頻度や対応分析から明らかであった。このような経緯から日本人には、近隣の民族と共通するHLA遺伝子やハプロタイプも存在するが、近隣の民族とは異なった日本人に特徴的なHLA遺伝子やハプロタイプも確認できた。実際の検査で、他民族と共通性の示すHLA遺伝子やハプロタイプが得られたときの解決策として、HLA領域内にあるマイクロサテライトの有用性を検討した。はじめに日本人、イラン人、ギリシャ人、ヨルダン人、イタリア人、カナダ人のDNAを用いてHLA-B座近傍のマイクロサテライトタイピングを行い、各ローカスの遺伝子頻度分布を作成した。つぎにHLA型がホモ接合体である64種類のセルラインを用いて、同型ハプロタイプ間でのマイクロサテライトのアリルの比較を行った。さらに、日本人で最も多く見られるハプロタイプをもつ人のDNAを用いて解析を行った。これらの結果、HLAが一致したハプロタイプを保有していても、HLA遺伝子間に存在するマイクロサテライトを調べることにより、より詳細な識別が可能であった。以上から微量、陳旧性資料を日常扱う法医鑑定実務では、高感度で精度が良いHLA-SPP法によるHLAタイピングとHLA領域内にあるマイクロサテライト解析は人種判定に有効な方法であることが示唆された。今後HLA遺伝子多型と同様ミトコンドリDNA多型、Y染色体上のマイクロサテライト、常染色体上のマイクロサテライトに関して日本人を含めた世界的な規模でのデータベース作成が必要であると考える。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 浅村英樹 他4名: "微量骨組織からのDNA抽出"DNA多型. 11. 143-146 (2003)
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[Publications] Tsukada K, 他5名: "Multiplex PCR using newly designed primers for very short fragments of TH01, TPOX, CSF1PO and rWA loci"Progress in Forensic Genetics. 9. 755-757 (2003)
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[Publications] Takayanagi K, 他5名: "Investigation of DNA extraction from hair shafts"Progress in Forensic Genetics. 9. 759-764 (2003)
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[Publications] Dunn DS, Ota M, 他2名: "Association of MHC dimorphic Alu insertions with HLA class I and MIC genes in Japanese HLA-B48 haplotypes"Tissue Antigens. 62. 259-262 (2003)
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[Publications] Okamoto K, 他9名: "Identification of I kappa BL as the second major histocompatibility complex-linked susceptibility locus for rheumatoid arthritis"Am J Hum Genet. 72. 303-312 (2003)
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[Publications] Mizuki N, 他12名: "Analysis of microsatellite polymorphism around the HLA-B locus in Iranian patients with Behcet's disease"Tissue Antigens. 60. 396-399 (2003)