2003 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における解毒酵素GSTP1の発現調節ならびに抗癌剤感受性についての検討
Project/Area Number |
14570559
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Research Institution | Yokohama city university |
Principal Investigator |
松瀬 健 横浜市立大学, 医学部附属病院, 教授 (90199795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 淳 東京大学, 医学部, 助教授 (90188954)
伊藤 隆明 熊本大学, 医学部, 教授 (70168392)
白井 輝 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助教授 (40244488)
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Keywords | 肺癌 / 抗癌剤感受性 / 解毒酵素 / GSTP1 / DNA methylation |
Research Abstract |
1.肺癌培養細胞株におけるGSTP1プロモーターのCpG islandへのmethylation誘導について 肺癌培養細胞A549において、GSTP1プロモーター領域のCpG islandにはbisulfite sequencingにて調べたところメチル化はかかっていなかった。同領域の一部に相補的なメチル化オリゴヌクレオチドを遺伝子導入したところ、このCpG islandにメチル化が誘導され、GSTP1の発現が抑制された。 2.DNMTによるCpG islandのmethylation導入について A549においてはDNMT1,3a,3bともに発現が見られた。DNMT3bのクローニングを行い、A549においてstable transfectantを作成し、そのCpG islandのメチル化の状態について、bisulfite sequentingにて検討中である。 3.GSTP1の発現と肺由来細胞(肺癌を含む)の生存能との関連。 GSTP1の発現を肺線維芽細胞HFL-1及び肺癌細胞A549にて制御し、刺激を他に加えない状態での生存能について検討した。両細胞ともに、GSTP1の発現を抑制すると、アポトーシス及びネクローシスの割合が増大した。機序について検討をおこなったが、JNK pathway及びGSHの濃度については関連が見られなかった。 4.GSTP1の発現量と抗癌剤感受性との関連 予備実験としてHeLa細胞について、GSTP1のcDNAをセンス及びアンチセンスの向きに導入したプラスミドを用いてGSTP1の発現量を制御した。GSTP1の発現量を増大させると、カンプトテシン誘導性のアポトーシスが減少、GSTP1のカンプトテシン抵抗性への寄与が示唆された、肺癌細胞A549においても、siRNAによるGSTP1の発現量低下によりカンプトテシン誘導性アポトーシスの増大が認められた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ishii T.: "Depletion of glutathione S-trasnferase P1 induces apoptosis in human lung fibroblasts"Experimental Lung Research. 29・7. 523-536 (2003)
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[Publications] Hara T.: "Glutathione S-Transferase P1 has Protective Effects on Cell Viability against Camptothecin"Cancer Letters. 203・2. 199-207 (2004)