2004 Fiscal Year Annual Research Report
気道上皮細胞のシグナルと遺伝子発現解析による気管支喘息とCOPDの病態解析
Project/Area Number |
14570568
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
橋本 修 日本大学, 医学部, 講師 (30159090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 孝至 日本大学, 医学部, 教授 (60090081)
清水 一史 日本大学, 医学部, 教授 (50004677)
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Keywords | 気道平滑筋 / 気道上皮細胞 / 気道炎症 / 気道リモデリング / ASK1 |
Research Abstract |
気道に存在する炎症性細胞であるマスト細胞、好酸球は様々なサイトカインやメディエーターを産生する。これらのサイトカインやメディエーターは気道過敏性の成立、気道収縮の誘発、気道炎症の発生、に関与し、さらには気道上皮細胞とこの他の肺構成細胞(気道平滑筋細胞、繊維芽細胞)は互に影響し、気道炎症、気道リモデリングの成立に関与している。本年度は、気道局所における気道炎症、気道リモデリングの成立に関与する分子機構の解析の観点から、気道平滑筋細胞の増殖を制御する細胞内シグナル分子/核内転写因子を解析した。 方法:ロイコトライエンD4(LTD4)でヒト気道平滑筋細胞(ASMCを刺激し、ASK-1のリン酸化をWestern blot法で、AP-1活性をルシフェラーゼ法解析した。遺伝子欠損ASK1導入PAE細胞を用いてASK1の分子機能の詳細を解析した。 結果 1)ロイコトライエンD4刺激により気道平滑筋細胞にASK1のリン酸化を認めた。 2)ロイコトライエンD4刺激により気道平滑筋細胞にAP-1活性化が誘導された。 3)遺伝子欠損ASK1導入気道平滑筋細胞ではロイコトライエンD4刺激によるAP-1活性化が抑制された。 4)遺伝子欠損ASK1導入PAE細胞ではロイコトライエンD4刺激によるAP-1活性化が抑制された 結論 ロイコトライエンD4刺激は気道平滑筋細胞のAP-1活性化を誘導しAP-1活性化はASK1が制御していることが明らかにされた。
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Research Products
(5 results)