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2002 Fiscal Year Annual Research Report

血管内皮細胞における小胞体ストレス応答のシグナル機構

Research Project

Project/Area Number 14570652
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

渡邉 裕司  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50262803)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 洋  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (30293632)
加藤 秀樹  浜松医科大学, 医学部, 助手 (80314029)
Keywords小胞体ストレス / アポトーシス / 血管内皮細胞 / カルシウム / Akt / PI3キナーゼ
Research Abstract

【研究目的】ERストレスの誘導因子であるthapsigargin(TG)は、細胞内Ca^<2+>濃度の上昇をもたらし、アポトーシスを惹起する事が知られている。一方、PI3キナーゼの下流に存在するセリン/スレオニンキナーゼであるAktが、アポトーシスエフェクターであるBadやIKKαなどをリン酸化することによりアポトーシスを抑制することが注目されている。本研究では、Aktのアポトーシス抑制作用がCa^<2+>応答の変化を介したものであるかを検討した。
【方法】対象としてブタ下行大動脈培養血管内皮細胞を用いた。TG投与時の細胞内Ca^<2+>濃度変化に対する、PI3キナーゼ/Akt阻害薬LY294002をwortmanninの効果をfura-2法で画像解析した。さらにAktの役割をdominant negative Akt(dn Akt)とβ-gal導入細胞において比較した。Aktとその下流に存在するeNOSのリン酸化はWestern Blottingで検討した。
【結果】(1)コントロール条件下で、AktおよびeNOSのリン酸化が認められた。両者のリン酸化はPI3キナーゼ/Akt阻害薬LY294002とwortmannin、およびdn Aktにおいてほぼ完全に抑制された。(2)LY294002(1-50μM)はPI3キナーゼ/Akt阻害作用非依存的に容量性Ca^<2+>流入を阻害してTG(1μM)投与時の細胞内Ca^<2+>濃度の上昇を抑制したが、wortmannin(100nM)投与およびdn Akt導入細胞では細胞内Ca^<2+>応答に対する影響を認めなかった。
【総括】Aktは、ERストレス誘導因子であるTGによる血管内皮細胞Ca^<2+>濃度の上昇には、影響を与えず、そのアポトーシス抑制はCa^<2+>応答の変化を介したものではない事が示唆された。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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