2002 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化症における熱ショック蛋白(HSP47)の関与とアンチセンス法による治療
Project/Area Number |
14570678
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大園 恵幸 長崎大学, 医学部附属病院, 教授 (90213719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 正信 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (10246100)
宮原 嘉之 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (20253643)
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Keywords | HSP47 / 動脈硬化 / アポEノックアウトマウス / アンチセンス療法 / 免疫組織染色 / コラーゲン / リモデリング |
Research Abstract |
動脈硬化進展病態におけるHSP47の関与を、動脈硬化動物モデルを用いて検討する目的で、5週齢のApoE-/-mice : B6.129P2-Apoet^<tmlUnc>(C57BL/6J ApoE-KO mice)(The Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME)を購入。 まず、ApoE-/-miceの週齢による動脈硬化巣の進展を観察する目的で、10週齢(n=2)、16適齢(n=2)、22週齢(n=2)、および28週齢(n=2)の4群について心臓および大動脈を摘出し、固定後に凍結切片標本を作製し、H-E染色、アザン染色およびズダン染色を施行。大動脈腔内の動脈硬化巣は16週齢まではほとんど検出できなかったが、22週齢よりは脂肪を貪食して泡沫化したマクロファージの集積と内皮細胞に沿った繊維化を伴う粥腫が認められている。この線維化におけるHSP47の関与を調べる目的で、Anti-HSP47 monoclonal antibody (Stressgen Biotechnologies Corp., Victoria, BC, Canada)およびAnti-type I collagen polyclonal antibody (Chemicon International, Inc., Temecula CA)による免疫組織染色を施行し、現在解析をおこなっている。 本研究の主目的である「HSP47アンチセンス法」による線維化抑制作用については、FITC-labeled antisense ODNs against HSP47 (5',AAG GAG AGA GCG CAT 3' ; Becks, Tokyo, Japan)を作成して尾静脈より投与したが、血管内皮細胞への取り込みがみられないため、導入ベクターなどについて検討中である。
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