2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14570700
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
藤原 兌子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (80111897)
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Keywords | 拡張型心筋症 / 骨髄幹細胞移植 / ハムスターUM-X7.1 / 分化・増殖 |
Research Abstract |
1.DCMモデルハムスターUM-X7.1に対する自己骨髄幹細胞静注法 15および25週齢のDCMモデルハムスターUM-X7.1を対象に両側腸骨より骨髄細胞を約2ml採取し、比重分離後、CD41、CD8a等の抗体を用いて未分化な骨髄幹細胞を採取した。これら幹細胞を含む単核球をDiIでラベルし、同一ハムスターの末梢血へ静注した。この方法によるモデルの作製は15週齢のハムスターでは成功したが、25週齢ハムスターでは死亡例が多く困難であった。モデル作製に成功した15週齢ハムスター群の20週以後における心エコーおよび麻酔下での圧トランスデュサーを用いた左室拡張末期径、左室内圧等の心機能の改善は見られなかった。また、confocal顕微鏡を用いた左室心筋組織の観察では静注したDiI陽性骨髄細胞は少なくかつDiI陽性+トロポニンI陽性という骨髄細胞から心筋細胞へのtransdifferantiationを思わせる細胞はきわめて少なかった。急性心筋梗塞モデルと異なり心筋組織への骨髄由来の炎症細胞浸潤がまれな拡張型心筋症モデルでは接着分子の発現が少なく、静注した骨髄の前駆細胞の心筋組織への浸潤が困難であったと推察された。以上より拡張型心筋症モデルに対する自己骨髄細胞静注法では心機能の改善は期待できないと結論した。 2.DCMモデルハムスターUM-X7.1に対するG-CSF皮下注射法 上記1.の結果を考慮し、G-CSF10μg/kgを皮下注射した。この方法では心エコーで心機能の改善がみられた。今後さらにメカニズム等を詳細に検討すべきである。
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