2002 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪酸転送酵素CD36のリガンド結合ドメインと機能の組織特異性の研究
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14570706
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
山口 敦美 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (70124500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 真郷 京都大学, 科学研究所, 教授 (10185069)
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Keywords | CD36 / 脂肪酸転送酵素 / スカベンジャー受容体 / 長鎖脂肪酸 |
Research Abstract |
CD36はスカベンジャー受容体クラスBファミリーに属し、変性リポ蛋白質(変性LDL)を認識する受容体の一つである。糖鎖を多く持ち、N末端とC末端が細胞質側に出た2回膜貫通型の構造をとる。また、我々の研究室ではCD36とホモロジーは持たないが、リン脂質の配向性に関係している2回膜貫通型の糖蛋白Ros3Pを同定している。この構造と機能が類似する両方の糖蛋白は、特に機能を持つ既知のドメインは検索では得られない。この2つの糖蛋白についての脂質の結合部位を明らかにする検討を行っている。 1.yeastにCD36とRos3の全長cDNA+His-tagを組み込んだベクターを導入して、蛋白を発現させる。可溶化して、Coカラムで精製し、蛋白と脂質との相互作用を直接的に観察する。現在、蛋白を多量に発現するクローンのスクリーニングをおこなっている。 2.大腸菌にCD36とRos3の全長、細胞外、細胞外のN末側半分、細胞外のC末側半分のcDNAを組み込んだベクターを導入し、蛋白を発現させて、脂質との相互作用をNMRで解析する。現在、可溶化画分に蛋白が得られたものについてはrefoldingの条件の検討を、不溶性画分に蛋白が発現するものについては、可溶化の条件を検討している。
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