2003 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイ法を用いた小児期発症の骨髄異形成症候群の分子生物学的検討
Project/Area Number |
14570739
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
蒲池 吉朗 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20343204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 勢二 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20313992)
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Keywords | 骨髄異形成症候群 / 若年型骨髄単球性白血病 / CD34陽性細胞 / DNAマイクロアレイ |
Research Abstract |
前年度の本研究において、長期間経過観察され、予後が明らかで診断が確定したJMML患者検体を対象に、治療前後における遺伝子発現パターンの相違をDNAマイクロアレイ法を用いて比較検討した。患者骨髄CD34陽性細胞を磁気ビーズ法を用いて単離(純度95%以上)、RNAを抽出、リニア増幅法にてmRNAを増幅後、標識プローブとして使用し、Genemed社のStar Profiler Arrayを用いて治療前後における遺伝子発現の相違を検討した。その結果、FRAP(Human FKBP-rapamycin associated protein)とSyk(Human spleen tyrosine kinase)は治療後有意に発現が増強し、c-jun,TGF-beta receptorIII(Human transforming growth factor-beta receptorIII)およびIL-2(Human interleukin 2)は治療後有意に発現が低下していた。これら5個の遺伝子はいずれも、細胞内シグナル伝達や細胞の腫瘍化、分化、増殖に関わる遺伝子であった。しかしながら、Star Profiler Arrayは約200個の遺伝子発現の相違しか検討できないため、本年度はAgilent社のhuman1AオリゴDNAマイクロアレイを用いて約二万個の遺伝子発現につき網羅的に検討した。この結果Star Profiler Arrayの結果と同様に細胞内シグナル伝達や細胞の腫瘍化、分化、増殖に関わる遺伝子発現に相違が認められた。
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