2004 Fiscal Year Annual Research Report
放射光を用いた経静脈冠動脈造影による運動時の冠動脈形態の評価
Project/Area Number |
14570834
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大塚 定徳 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (40241814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 一行 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助手 (60201729)
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Keywords | 放射光 / 冠動脈造影 / 臨床応用 |
Research Abstract |
昨年度までは放射光を照射して得られた画像をimage intensifierを用いて撮像してきたが,画質の解像度を改善させる必要から,平成16年度は,放射光撮影システムへのデジタル撮像装置であるフラットパネルの導入を進めた。放射光照射装置とフラットパネルとの応答性の検討,フラットパネルを用いた場合の照射線量と解像度の評価などを行った。それらの基礎的検討を通し,フラットパネルを導入することにより画質を改善できることを確認した。 また,これまでに放射光を用いて経静脈的に冠動脈造影を行った49例について結果を検討したが,本造影法によって冠動脈主要部の形態評価が可能であることを確認した。合併症もほとんどなく,検査後に実施した患者アンケート調査でも,全員が「ほとんど苦痛がない」と回答し,多くの患者から「有用である」との回答を得ており,簡便で侵襲の少ない有効な診断法であることも裏付けられた。 これまでの研究成果は以下の学会・研究会で発表し,論文を作成した。 ・「Overview of Clinical Intravenous Coronary Angiography in Japan and at ESRF」 4th International Workshop on Medical Applications of Synchrotron Radiation. (September 24,2004,Trieste, Italy) ・「放射光の臨床応用:経静脈冠動脈造影」 PF懇談会グループ「医学利用」,SPring-8利用者懇談会サブグループ「医学利用」合同研究会(2004年10月30日,つくば)
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Research Products
(2 results)