2003 Fiscal Year Annual Research Report
画像認知学的解析に基づく乳癌のモニター診断の安全性の確立に関する研究
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14570849
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
島本 佳寿広 名古屋大学, 医学部, 教授 (70178961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 充 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教授 (50184437)
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Keywords | 乳癌 / 医用画像認知 / モニタ診断 / 乳腺超音波 / マンモグラフィ / デジタル画像 / カッパ解析 / Observer variation |
Research Abstract |
新しい乳腺超音波診断ガイドラインに基づき、所見の取り方の一致度と内部エコーの良悪性鑑別診断能に与える影響について明らかにするために、乳腺超音波画像100症例を用い,26名(放射線科医6名,診療放射線技師20名)による読影実験を実施した.50症例を二回読影し、判断の再現性を評価した.腫瘤の形状,境界部の性状,境界部高エコー像,内部エコーの均質性,内部エコーレベル,内部エコーに関する付記,後方エコー,外側陰影,境界線の断裂,縦横比,カテゴリー分類について,2〜6段階で評価した.内部エコーの重要性を評価するためにAdobe Photoshopを用いて内部エコーを黒く塗りつぶして加工し,画像所見を評価した.ROC解析では,画像の加工により診断能が有意に低下した.読影者間の一致度では,オリジナル画像と加工画像ともに後方エコーのカッパ値が最高で,境界部高エコーが最低となった.再現性は,境界部高エコーと境界線の断裂が不良で,後方エコーと縦横比が良好であった.診断基準項目のうち,境界部高エコーが一致度,再現性ともに他の項目より劣った.内部エコーが見えるということは,画像認知の上で,それ以外の所見を判定するために必要である.また、浸潤癌を示唆する重要な所見である境界部高エコーと乳腺境界線の断裂は,判断のばらつきが大きく、特に初心者は所見の取り方に注意を要する。 CRTモニターと液晶(LCD)モニターを比較するため、14名の乳腺超音波診断の専門科により、乳腺超音波画像50例を2回読影し,判断の再現性を求めた.使用したモニターはCRT,LCDが7名ずつと同数である。CRT読影の再現性はgood、LCD読影の再現性はmoderateで、両者のカッパ値に有意差を認めた。LCDモニターで判断の再現性が悪くなった要因としては,視野角特性が考えやすい.特にコントラストが問題となるような画像の観察におけるLCDモニターの使用は慎重であるべきであろう.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 島本 佳寿広: "画像診断最適モニタの条件"新医療. 30・9. 111-113 (2003)
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[Publications] Mitsuru Ikeda, et al.: "Influence of monitor luminance change on observer performance for detection of abnormalities depicted on chest radiograph"Investigative Radiology. 38・1. 57-63 (2003)